Orbium -そらのたま-
言葉を話す能力は身体を動かす能力が発達したものかもしれない
- 2008-03-18 (火)
- 生物
Bird Brains Suggest How Vocal Learning Evolved
In all three groups of birds with vocal learning abilities — songbirds, parrots and hummingbirds — the brain structures for singing and learning to sing are embedded in areas controlling movement, the researchers discovered.

from § Mary §
歌う鳥たちが歌を覚えるときに活性化する脳の領域が運動野から派生・進化したものであることが示唆されたという報告です。
解析では歌を歌う鳥、スズメ目の鳥、オウム、ハチドリ(原文では songbirds, parrots and hummingbirds)の脳の遺伝子発現パターンをリアルタイムに調べることで動いたり歌ったりしたときにどのようなことが脳内で起こっているのか観測したという研究です。
この結果、歌を覚えるときに活性化する領域は古くから持っている運動を司る領域の隣にあり、この領域が進化してできたものではないかと研究者らは考えています。
このことは鳥の歌だけではなくヒトが言葉を話すときにも同じことがあると考えられ、ヒトの言語獲得と脳の関係の謎がここから紐解けるかもしれないと期待されているようです。
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Science For All American勝手に翻訳プロジェクト
- 2008-03-16 (日)
- SFAA翻訳
幻影随想さんがオーガナイザとなって勧められている「Science For All American勝手に翻訳プロジェクト」に微力ながら参加させていただくことにしました。
このプロジェクトはScience for All Americansという本を日本語に訳そうというものです。この本はアメリカの科学教育改革プログラムにおいて作製された報告書で、科学の基本的な教養と、それを身につけるためにどうしたらよいかという指針がまとめられています。
内容はアメリカ人に向けて書かれたものですが、日本人が読んでも十分に魅力的で知識に富んだものであり、訳書が出版されていないということで翻訳してみてはどうかというsivadさんの提案から立ち上げられたプロジェクトです。
本書の内容とこれまでに翻訳された部分はScience For All Americans翻訳プロジェクトのページにまとめられています。ちなみに本書の原文はSFAA Table of Contentsで公開されています。
というわけで今回は第3章「THE NATURE OF TECHNOLOGY」の冒頭部分を翻訳しました。
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恐竜と鳥類を結びつける羽毛が琥珀の中から見つかった。
- 2008-03-13 (木)
- 生物
Dino-Era Feathers Found Encased in Amber - NATIONAL GEOGRAPHIC
Seven dino-era feathers found perfectly preserved in amber in western France highlight a crucial stage in feather evolution, scientists report.
西フランスで琥珀の中に封じ込められた恐竜時代の羽毛が見つかったという報告です。
この羽毛には現代の鳥が持つダウンのように中心に軸があり、その周りに羽枝を持っていました。これまでに見つかっている恐竜に生えていた原始的な羽毛は糸状のものであるとされていて、新しい発見だと考えられているようです。
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牛肉のおいしさを評価する装置が開発された
Meat meter measures marbled muscles : Nature News
日本人研究者が牛肉の味を評価する装置を開発した。日本人にとって牛肉の味は大きな関心事であり、そのニーズに応えるものとなる。

from yusheng
牛肉の味を評価する装置が開発されたという話題です。NewsカテゴリとはいえNatureに載ったのに日本では報道されていないようで、ちょっと不思議です。
牛肉で味といえばとりあえず和牛の味ということになると思うのですが、海外でもその味は認められているようで、記事の中で和牛の持つマーブル模様のサシが独特の風味とジューシーさ、さらには柔らかさをもたらしていると述べられています。
開発をした宮崎大学の入江教授はサシがあるからといって美味しいわけではなく、そのサシがある程度低い融点を持っていることが重要で、かつ融点が低くてもリノール酸が多く含まれているサシは美味しくないと述べています。つまり、サシの組成が和牛のおいしさのひとつの目安になるというわけですね。
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髪の毛1本でどこに住んでるのかわかる。
- 2008-02-26 (火)
- 科学
Your history is printed in your hair : Nature News
水道水を飲むことで、その地域固有の「サイン」が髪の毛に刻まれることがわかった。このサインを調べればその人がそれまでに住んでいた歴史を知ることができるようになるだろう。

from .Bradi.
髪の毛に残された水道水由来の水分子に含まれる同位体を調べることで、居住地を知ることができるという報告です。この成果は今後、人類学や警察の科学捜査などに応用され広く使われることになるだろうと報告したPriceらは主張しています。実際に科学捜査にはテストとしてではあるものの使われています。
同位体を用いて推定するというと考古学で用いられる放射性炭素年代測定がよく知られていますが、この方法はこれとは趣が異なるものです。
報告の手法では、身体に含まれる重水素やO18(酸素18)は水道水由来で、普段飲んでいる水に含まれる同位体量に比例するため、これらを調べることで居住地を特定しようとしています。
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