- 2005-01-30 (日) 6:26
- 雑学・知識
オホーツク海の冬の風物詩として知られる流氷。毎年、この時期になると北海道のオホーツク海沿岸に押し寄せる。流氷はどうしてできるのだろうか。また、なぜオホーツク海だけにあるのだろうか。
云われてみて気がつきました。 たしかに同じ北海道でもオホーツク海にしか着岸しないですよね。 太平洋側は暖流だからともかく、日本海側の海岸に着岸しないのはなんでだろう?
この問いの答えのポイントは、海の水が凍りにくいことにあるようです。 海の水は2つの要素のために凍りにくくなっていて、ひとつは高い塩分濃度。 何でもそうですが水の中にとけ込んでいる物質の濃度が高ければ高いほど凝固点が下がって、沸点が上がります。 だから凝固点がそもそも低い。 もうひとつは海に対流があること。 深いところまでは冷えにくいので対流によってかき回されていると凍りにくくなる。 この2つの要素によって普通の海の水は凍らないわけですね。 極地以外では。
では、どうしてオホーツク海の水は凍ってしまうのか? 答えは非常に単純で、塩分濃度が低くて、対流が少ないからだそうです。 アムール川から大量の真水が流れ込むため、塩分濃度が平均で約0.2%ほど低いそうです。 普通の海水がだいたい3.2~3.5%程度だと云われていますから3~3.3%ということですね。 でも、凍りつく要素のひとつめであげた「凝固点問題」を解決しているだけでなく、「対流問題」を解決する鍵になっているようです。 どうもこれが大きいみたい。 加えてオホーツク海が浅くて狭い海だと云うこともポイントなんですね。
流氷って北海道が大陸の東岸の高緯度にあるからみられるんだと思ってました。 だから、その気になったらニューヨーク沖とかでもみられると思ってたんですね。(人に話したことが無くて良かった) 地域限定の特例だったんですね。 ためになりました。
対流の話は現在はオホーツク海に限定した話ですが、地球温暖化と実は強く関係のある話として注目されています。 このまま地球温暖化が進行するとイギリスの西を流れる暖流であるメキシコ湾流の対流が停止してしまうことが懸念されています。 メキシコ湾流はヨーロッパが緯度の割に温暖な原因となっている重要な暖流で、ヨーロッパ付近で海水の熱が大気に移ることでヨーロッパ付近を暖めているわけです。
メキシコ湾流に、温暖化によって溶けた氷河が流れ込むことで海水が薄まり表面の対流が失われてしまうことでヨーロッパはメキシコ湾流から暖かい空気を得ることができなくなり、冷え切ってしまうことが予想されています。 このメカニズムはオホーツク海の凍結と同じですね。
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Comments:3
- のみやま 05-01-30 (日) 9:42
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初めまして、とし様。
題材選びの上手さと語り口の妙に、更新をいつも楽しみにしていました。
更新が再開されてとても嬉しいです、これからも期待していますので、無理の無い程度で頑張ってください。このエントリーも、おー、そうだったのかと感心しましたが、これって温暖化が氷河期を呼ぶと言われるメカニズムそっくりだなと思いました。
丁度温暖化に関するエントリーも上げられているので、絡めて解説を入れると面白かったかな、と。 - とし 05-01-30 (日) 13:21
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ありがとうございます!
大変励みになります。
ご期待に少しでも添えるようがんばります!うーん、たしかに仰るとおりですね。
氷河の融解によって海流(主に北大西洋の海流)が停止することで、
淡水の蓄積が起こって海流の回復が困難になり、
エントリと同じ効果で凍結してしまうと云うことですね。
それによって比熱が下がってしまうため、
氷河期につながるという筋書きだったと思います。ちょっと書き直してみます。
リハビリ中なので日本語が不如意で(泣)
アドバイスありがとうございました!
これからもどんどん突っ込んでください!
よろしくお願い致します。 - 猫屋敷 琉 06-02-04 (土) 1:52
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なるほど・・オホーツク沿岸のA市に住んでますが、ここまでは知りませんでした。



