- 2005-05-01 (日) 22:32
- ことば・語源
日頃何気なく使っている「つみれ」と「つくね」。 どちらもミンチにした肉を丸めて加熱したものですが、使い分けがあるんでしょうか? イメージでは「つみれ」は鍋物でイワシなどの青魚のミンチを丸めたもの。 「つくね」は串に刺して焼くもので主に鶏肉というところですよね。
でもネットのレシピを見てみるとイメージ通りとはいかず、「いわしのつくね汁」や「いわしのつみれ揚げ」、「鶏つみれ鍋」なんていうのがあることが解ります。
地方によって呼び名が違って、お互いに一般化して混在しているのかな? とも思ったのですが、どうやらそうではなく、調べてみると「つくね」と「つみれ」にはしっかりとした使い分けがあることが解りました。
コープながの 塩尻木曽エリア会(ページ真ん中あたり)
「つくね」と「つみれ」の違いは?
答え
「つくね」は、捏ねる(つくねる)からそう呼ばれています。「捏ねる」とは「手でこねてまるくする」という意味です。魚のすり身や鳥のひき肉などにつなぎを混ぜてまるくして、揚げたり、焼いたり、煮たりしたものです。
それに対して「つみれ」は、摘入れ(つみいれ)の約です。主に魚のすり身につなぎを混ぜて、おたまやスプーンを用いて適当な大きさにすくい、煮汁に入れて煮たものです。
そもそも、「つくね」「つみれ」は語源から異なる言葉で、「つくね」は「捏ねる」、「つみれ」は「摘入れ」という動詞から派生した言葉だということです。 どちらも動作を意味していますが、「つくね」の「捏ねる」は「こねる」とも読みますね、これから解るようにこねくり回して丸めるところまでで「つくね」であって、「つみれ」は丸めずにスプーンなどで“摘んで入れる”ものだったんですね。
ですから、この動作さえ守れば、「鶏のつみれ」も「イワシのつくね」もあり得るということ。 ただし、「摘み入れる」ことからつくねを焼くことはおそらく困難でしょう(笑) 揚げ物も素揚げしかあり得ません。
最終的な形状が似ていますから、使い手もあまり意識せずに両方を使うようになり、徐々に材料が鶏なら「つくね」で青魚なら「つみれ」というような安直な言い方になったのかもしれませんね。
ちなみにかまぼこやはんぺんのような所謂「練りもの」はより細かく肉を練り上げたもので、普通は白身の魚、ときに魚全般のすり身に火を通した加工品を示すようです。 練りものは蒸し上げたり油で揚げたりすることが多いような気もしますね。 この辺の言葉の棲み分けもあるのかな?
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