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イチゴのつぶつぶはタネじゃない? イチゴの秘密

  • 2005-05-15 (日) 9:06
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イチゴの実

小さい頃から慣れ親しんだ身近なものについては、その形が一般的なものから逸脱していても「そういうものだ」という固定観念が強く、疑問に持たないことが多い傾向があります。
たとえば、キリンの首が長いことも、ゾウの鼻が長いことも、恰も当然のものとして受け入れています。 しかし、他の哺乳類と比べると非常に奇妙な格好をした生き物であることがわかります。 難読名字(小鳥遊:たかなし など)といって話題になることがありますが、長谷川(はせがわ)も知らなければ読めませんが、難読とはいいませんね。

今回話題にするイチゴも普段は別に気にしませんが、表面にタネが付いている果実なんて他に見たことがありません。あのつぶつぶはホントにタネなのか、気になったので調べてみました。

リンゴや柿など多くの果物は外側に甘い実があって中心に種がある。違うものもあるが、その中でも不思議な形をしているのが「イチゴ」。赤い実の周りにゴマのようなつぶつぶがついている。
イチゴは果実と種の位置が逆で、外のつぶつぶが種で…と思ってる人が多いが、本当は少し違う。分類上は外のつぶつぶの一つ一つが実の部分、つまりリンゴや柿1個に相当し、小さなつぶつぶのさらにその中心に種がある。

イチゴのつぶつぶは実で、その中に本当のタネがある。 イチゴは決してタネと実の位置が逆転した植物ではなかったんですね。 しかも、あのひとつひとつが実だったとは。 タンポポの花びらのように見えている部分ひとつひとつが独立した花であるのと良く似たイメージですね。では、あの赤い果実と呼んでいる部分はなんなのでしょうか?

イチゴの果実部分は「花托」と呼ばれる部分が肥大したもので、萼片付着部よりも少し上のところが発達したものなんですね(被子植物の花の構造)。 一般的な果物は種子の周りの子房が発達したもので、子房が発達した果実を真果、それ以外の部分が発達した果実を偽果というそうです。 偽果としてよく知られているのはリンゴ、ナシ、イチジク、イチゴ、ビワなどです。 実はリンゴも子房を食べているんではないんですね。 子房に当たる部分は切ったときに芯を形成している部分です。 これも意外な事実です。

イチゴについてもうひとつ。 イチゴは本当に果物なのか? という話です。

イチゴは野菜です、と言ったら、え~?!って思われる方も多いかも知れませんね。
でも実は、イチゴは植物分類上「野菜」として扱われます。
野菜と果物の分類は大まかに言うと、草本性のものが野菜、木本性(木に実る)果実が果物とされます。イチゴは流通段階で初めて果物として扱われる「果実的野菜」の代表格です。
EVERGREEN~いつもみどりでより)

確かにイチゴは草本性の植物の用に思えます。しかし、バラ科の植物であるということから多年性木本植物だと捉えることも可能ではないかと考えられます。 どっちつかずなんですね。 それでも、一般的には果物という認識があると思います。 この果実的野菜というのは、「植物学上は野菜に分類されるものの一般的に果物として認識されているもの」で、流通時に使用される用語のようです。
野菜は一般的に1~2年草で、イチゴは本来多年草なんですが栽培時には1年で植え替えを行うため、1年草ないしは2年草と捉えることができるようです。 ですから、植物学的分類ではその気になれば多年草と捉えられ果物といえそうですが、農作物としては観衆として1年草として扱われるため野菜と分類され、さらに我々の手元で果物として扱われているということですね。

身近なものほど、当たり前に受け入れてしまいがちですが、改めてみると不思議なことって結構たくさんありますね。 これからもこういった話をしていきたいと思っています。

参考URL:
イチゴの実
偽果
花と果実
なんでも梅学 図解版 花から果実への発達
果実切断面
被子植物の花の構造
コラム第6回、野菜の定義について
EVERGREEN~いつもみどりで:ベジフルnote① イチゴ
554116野菜「果実的野菜と野菜的果実」「野菜花図鑑」「GLNからこんにちは」

Comments:3

glow 05-05-16 (月) 0:41

だいぶ彼方昔に(笑。大学時代に)
植物形態学か何かで学んだ名称etc.がたくさんでできて
なつかしさを感じてしまいました。

>分類上はイチゴの外のつぶつぶの一つ一つが実の部分に相当し、
 小さなつぶつぶのさらにその中心に種がある。
とのこと・・・そうすると、イチジクとかも
花軸の中にたくさんの花が咲いていることを考えると
普段 種とおもっているつぶつぶが、
実の1つ1つと考えればいいのかしら・・・

小さい頃から、当たり前のものとして身近にあったものって
たしかに疑問をもっていないかも☆
ということを おおいに実感しました!

大津 05-05-17 (火) 12:08

身近なところに不思議はころがっている・・
とてもいい発想だと思います。
今の小中高生も、こういう発想をもっともっともっていれば、例えば
昨今叫ばれている理科離れなんかも防げるかもしれませんね。

とし 05-05-18 (水) 0:57

> glowさん
おひさしぶりです。 いつもありがとうございます!

おそらくイチジクもひとつひとつが実だと思います。
そうなると、ザクロもそうかな?
そう考えると認識不足の植物って結構多いかも知れないですね。

> 大津さん
身近なところにある不思議に興味を持ってこその科学だと思っています。
意外と身近なところにある不思議を探求すると難しいことが必要になったりするものです。

理科離れについては、子供達の問題というよりも、
子供達の周りにいる大人達が子供とコミュニケーションを密にとらないこと、
子供の不思議を共有したがらない傾向がそうさせている
一因になっているのではないかと。

理科離れについてはちょこっとだけですが、
http://sasapanda.com/toshi/archives/200405/18_0609-849.php
http://sasapanda.com/toshi/archives/200405/21_1414-883.php
この辺に書いてますので、もしよろしければお読みください。

これからもよろしくおねがいいたします!

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