- 2005-05-21 (土) 21:15
- 科学
横になったゆで卵をコマのように高速でまわすと、ある時点でひとりでにジャンプする――直感的には信じがたいこんな奇妙な現象を、慶応大の下村裕教授(物理学)と英ケンブリッジ大の研究者が厳密な数学に基づいて予測した。
ゆで卵を回転させると立ち上がるコトは有名な現象ですが、その現象を2002年に数式で証明した研究者(下村ら)がさらに詳細な検討した結果、秒速30回転以上で回転したときに浮き上がる現象が観察できることを明らかにしたという報告です。
2002年に「Classical dynamics: spinning eggs–a paradox resolved.」(Nature,416, 385-386, 28 March 2002)-「回転するタマゴのパラドックスの解決」と名付けられた論文では、テーブルと回転物体との接点で働く摩擦力が不可欠であること、回転が速い場合ある運動定数が一般的に存在することを発見し、この運動を表す方程式(非線形連立微分方程式)を立て、この解を得ることに成功したことを報告しています。
このタマゴが立ち上がる問題はニールス・ボーア(ボーアの原子模型で有名・1922年ノーベル物理学賞)も興味を持ったことが知られているそうです。
今回の報告では、想定した方程式が正しければ浮き上がるという数式上の結論が出たという報告で、実際に浮き上がることを観測したというものではありません。 浮き上がりが小さく、短い時間のため観測が難しいことと、理想的な環境でなければ数式から導かれた浮き上がりであるのかどうかの判定が難しくなるためではないかと思います。
身近な不思議な現象を理論的に証明して、かつ、まだ誰も観測したことのない現象を予言したこの報告は、とても魅力的な報告だと思います。 理論的な研究の醍醐味ですね。
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Comments:1
- ふっく 05-05-24 (火) 22:48
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でもこれじゃあ、反重力装置とかって作れないですよね。
回転軸の角度が45度って、限定されているみたいだし、摩擦がないと浮き上がらない
んですよね。うちのおやじに話し出したら、延々と非線形連立微分方程式の話をされ、本日はとっても
寝不足でした。。。。やぶ蛇だった。。。



