- 2005-05-25 (水) 1:21
- 生物
苦味への感受性は、毒を体内に取り入れないよう備えられたとされているが、人類は、発達した脳で毒を学習し、実際に食べなくても見分けられるようになったことが急な退化の原因らしい。この成果は米遺伝学会誌の今月号に発表された。
人類の持っている苦みの感受性が急速に退化したものであることがゲノム規模の分子的な検討によって明らかになったという報告です。
味感は舌にある味蕾という器官を作っている細胞にあるタンパク質が担っています。 簡単にいうとこのタンパク質がバリエーションに富んでいればそれだけ敏感だということになります。 今回の研究で、このタンパク質の設計図となっている遺伝子の数が他の霊長類に比べてヒトには少ないことが解りました。
ヒトでは苦みを感じるためのタンパク質が25個あって、それに対して過去に実際に設計図として有効に働いていたと考えられる痕跡が11個あったということです。 しかも、この遺伝子が退化していく速度が3.9倍も早いということが他の霊長類と比較した結果解ったそうです。
この原因として、脳の発達によって味で判断する必要が無くなったためだと考えられます。 ゲノムを比較することでヒトがヒトとしての能力をどうやって獲得したか解るのではないかと期待されていますが、ヒトとしての能力を獲得した結果失った能力も数多くあるということを念頭に入れなくてはなりませんね。
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Comments:1
- ふっく 05-05-25 (水) 8:56
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進化したがゆえの退化なのでしょうか。
よかったのやら悪かったのやら。このまま進化し続けたら、苦みをまったく感じない身体になってしまうかもしれないんですよね。
人は苦みを知っているから、他の感覚が引き立つような気がするんですがどうでしょうか。



