- 2005-06-08 (水) 20:47
- 健康
妊娠中に母親の栄養が不十分だと、子どもが成長後に肥満になりやすいことを、藤井信吾京都大教授(産婦人科)と由良茂夫助手らがマウスの実験で確かめ、米医学誌セル・メタボリズムに8日、発表した。
妊娠中に母親が摂取する栄養が不足していると、生まれてきた子供は生後すぐは体が小さい、しかし成長するにつれて肥満になりやすい傾向があることが解ったという報告です。
実験では、妊娠後期に母親マウスに与える栄養を30%少なくして子どもの体重を観察しています。 生まれた子マウスの体重は平均で17%減少、その後急速に成長することで標準的な体重に追いつくが、この子マウスたちは糖尿病に近い状態であったということです。 その後も食欲を抑えるホルモン、レプチンの活性が低いコトが解ったと報告されています。
この傾向について研究グループは胎児が一種の飢餓状態になることで肥満を抑制するホルモン、レプチンの働きが乱れるためではないかと考察しています。 このことは成人でも観察できそうです。 ダイエットしようとして1日2食にすると飢餓状態になって栄養を蓄えようとするためにかえって逆効果になってしまう現象と良く似ていますね。
現在、妊婦が太りすぎると難産になったり、妊娠中毒の原因になることが指摘されているために、適度な体重調整を行うことが多いようです。 しかし、それがエスカレートしてしまい、痩せすぎてしまうことが問題になってきています。 痩せすぎた母親から生まれた体重の少ない新生児を低出生体重児と呼ぶそうですが、今回の報告の子マウスはまさにこの低出生体重児ですね。 今回のような成長後の肥満だけではなく、抵抗力が低く虚弱体質であったり、成長後も小柄であったりすることがあるようです。
妊娠中の環境作りは妊婦と父親、またその周りの人間にしかできないことです。 生まれてくる子供のことを考えてしっかりと栄養を摂ってあげることが何より大切だと云えそうですね。
参考URL:
子育ての医学情報>妊婦のダイエットと低出生体重児
情報を提供してくださった 赤いパンダさん ありがとうございました!
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