- 2005-06-18 (土) 3:15
- 生物
期待している大きな報酬ではなく、やむを得ずほかのものしか選べない場合には、脳の特定の部分が活発に活動していることを木村実京都府立医大教授(神経生理学)らがサルの実験で解明、米科学誌サイエンスに17日、発表した。
欲しかったモノが売り切れてて、仕方なく2番目とか欲しかったモノに似たものを買ってくる。 そんなときの脳の仕組みを明らかにしたという報告です。
ランプの色と報酬となる水の量を関連づけた装置(緑のランプが灯っているときには赤のときより水が多くでる)をサルに押させる実験で、赤のときにはサルの反応が若干遅くなることが解ったと云うことです。 これは緑が良かったんだけど、灯いたのは赤で仕方なく押すという行動だと解釈できるわけです。 仕方なくのときには脳の「視床中心正中核」が興奮していて、緑のときには興奮していなかった。 緑のときに電気的な刺激を直接与えると、緑なのに「仕方なく」の行動になることを確認したそうです。
この反応がストレスと呼べるのかどうか解りませんが、仕方ないという感覚は脳の一部の興奮によって作られることが解りました。 この反応は、第一希望がなかったときに次の最善手を考えるきっかけになっているのだと考察されています。 一種のセキュリティになっているわけですね。
脳はとても複雑でまだまだ解らないことが多く、非常に高性能なデバイスだと考えられますが、小さいモジュールの組み合わせであり、モジュール同士の相互作用によって我々の心が作られているのだと思うとなんだか不思議ですね。
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