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交配による遺伝子を導入で収量30%増しのコシヒカリ

  • 2005-06-25 (土) 3:44
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品種改良成功で、コシヒカリ大幅増収

コシヒカリの収量を一挙に約35%も増やす品種改良に、名古屋大や理化学研究所などの研究グループが成功した。コシヒカリの約2倍の粒数が実るインディカ米「ハバタキ」との交配で、稲穂に実るコメの粒数を増やす「増収遺伝子」を取り込み、1株に2200粒程度の通常のコシヒカリに対し、約3000粒実る「増収コシヒカリ」をつくった。数年後には実用化が期待される。

コシヒカリとインディカ米「ハバタキ」の交配によって、ハバタキの増収遺伝子だけをコシヒカリに導入し、収量が30%増加した品種を作ることに成功したという報告です。

注目すべき点は、遺伝子組み換えではなく交配を繰り返すことで作り上げたという点ではないかと思います。 組み替えではすぐに普及というわけにはいかないですから、すぐにでも広めることができる品種とするためには交配で作る必要があったのではないかと思います。
単純に交配したのではなく、ハバタキの増収遺伝子があることを知っていてその遺伝子をコシヒカリに導入しようと下という点にも注目すべきですね。 これによって明確な目的を持って、その遺伝子だけを交配することができたわけです。 この試みは新しい交配技術と云うことができるかも知れません。

単純に粒数を増やすだけではなく、背を低くすることで風に強い品種なども交配によって作られたようです。 このようなターゲット遺伝子を明確に持った交配による作物品種のデザインが一般的な技術になっていくと食糧難の回避策のひとつになっていくと考えられますね。

Comments:4

大津 05-06-26 (日) 12:17

>遺伝子組み換えではなく交配を繰り返すことで・・
実は、交配とは遺伝子組み換えそのものです。
この例の場合、コシヒカリとハバタキを掛け合わせると、両者の間で遺伝情報の交換、つまり遺伝子組み換えが起こります。そして、ハバタキのいい部分(”増収遺伝子”)をもっている子供とコシヒカリを掛け合わせること(戻し交雑といいます)を何度か繰り返し、”増収遺伝子”の部分だけハバタキで、他のほとんどの部分はコシヒカリというイネを作ったのがこの話ではないかと思います(元の論文はチェックしてませんが)。
この点を踏まえると、ここで取り上げられている品種は遺伝子組み換え品種と呼んでも間違いではありません。ただし、この言い方を許すなら、私達の口にするお米はほぼ全て遺伝子組み換え作物ということになります(無論お米に限った話ではありません)。
巷で言われている”遺伝子組み換え体”と言うのは、この遺伝子組み換えの機構とは別の方法で、主に掛け合わせのできない生物のもつ遺伝子を導入した作物のことを言っているようです。なので私は常々、”遺伝子導入作物”とでも言った方がいいのでは?と思っています。

”遺伝子組み換え体”の議論ではとかくイメージが先行しているようなので、植物を研究している者の立場から、”意外と知られていない事実”として何かの足しになればと思い、上記コメントさせていただきました。決して重箱の隅をつつくような意図がないことだけはご了承下さい。

とし 05-06-28 (火) 22:18

> 大津さん
交配というと、種として無理のない遺伝子を受け継ぐ、
つまり、植物に蛍の遺伝子というような、
自然界では絶対にあり得ないことが起こらないもの一般。
というイメージでした。
これはおおむね、大津さんのおっしゃるイメージと重なっているかと思います。
このような交配技術は昔から累々と行われているものであり、
遺伝子組み換え技術とは一線を画しているものだという印象でした。

たしかにご指摘のように、人が人為的に同じ植物とはいえ遠縁の種を掛け合わせて
欲しい遺伝子だけを残すというのは、分子生物学的な遺伝子導入に比べて
マイルドであるとは云え、目的・方法ともにたいした差はありませんね。
たしかに、遺伝子導入作物というコトバを定義した方がよさそうですね。

決して重箱の隅を・・・なんて思っていませんよ。
非常に貴重なご意見を頂き、感謝しています!
ありがとうございました。

なかた 05-08-01 (月) 12:30

遺伝子導入作物が危険ではないことはわかったんですが、現在どのようなことで遺伝子導入作物は、問題とされているのですか?

とし 05-08-03 (水) 14:04

>なかたさん
簡単にいってしまうと、
自然界では起こりえない所から遺伝情報が投げ込まれた植物が、
どのように成長するか解らないという点が懸念されています。

たとえば、米にわさびの殺菌能力を持たせたいとします。
同じ植物でも米とわさびは種としても遠いため交配によって
わさびの遺伝子を持った米を作るのは至難の業ですね。
遺伝子組み換え技術を用いるとある程度簡単に組み込むことが出来るのですが、、
これが本当にわさびと同様に人体にとって安全かどうかは誰も知らないわけです。

これが危険性の懸念ですね。

実際に組み換え食品はアレルギー性の検査や、
体内で抗生物質の効かない菌体が発生する原因にならないかどうかなど、
チェックされているのが現状だと思います。
このように、未知の危険性をはらんだ生物として、
問題視されているのではないかと思います。

レスが送れてしまって申し訳ありませんでした。

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