- 2005-08-06 (土) 1:29
- 生物
ウイルスが変異しても効果発揮する「汎用」インフルエンザ・ワクチン
英国Acambis社は8月4日、ベルギーのフランダース・バイオテクノロジー大学間研究所(VIB)と研究協力・ライセンス契約を結び、画期的な新規インフルエンザ・ワクチンの開発に着手したと発表した。A型とB型の両方に有効で、ウイルスが変異しても効果を失わないユニバーサルなワクチンになるという。発表通りのワクチンが完成すれば、地域的な流行の予防には大きな効果を発揮するはずだ。
インフルエンザの遺伝子型に拘わらずどんなものにでも効果を持つユニバーサルワクチンの開発に着手したという報告です。
インフルエンザは毎年流行するウイルスの遺伝子型が変わること、しかもインフルエンザがRNAウイルスであるため、その遺伝子的な変異の速度が速いので、効果のあるワクチンを的中させることが難しいという問題がありました。 はずれてしまうとワクチンを投与しても全く効果がないということがあったわけですね。
現時点ではA型インフルエンザに汎用的な効果を持つワクチンが開発されています。 このワクチンはインフルエンザの遺伝子型が変わっても保存され変異しにくいことが解っている「M2e」というタンパク質の一部をターゲットとするワクチンです。 研究者はこの汎用対A型ワクチンの延長上に汎用的な対A型・B型ワクチンがあると考えているようです。
ちなみに一般的に大流行すると考えられているインフルエンザウイルスはA型で、特に遺伝子変異の速度が速いのもこの型です。 ですので、A型に対して汎用的な効果をもつワクチンの開発が達成された時点でインフルエンザの猛威の大部分を抑制することが出来ると考えられます。
ですが、B型ウイルスが約2年に1度小規模な流行を見せるのも事実で、今年の年頭(2004~2005年シーズン)にはB型インフルエンザが流行したもの記憶に新しいところです。 ですから、B型にも効果を持つ汎用型インフルエンザワクチンの開発が待たれています。
これが開発されれば、インフルエンザのワクチンに「当たりはずれ」がなくなり、安心してワクチン接種を受けることが出来るようになりますね。
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Comments:3
- ふっく 05-08-06 (土) 13:18
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すごい。
夢のような話ですが、これもまたいたちごっこの始まり?
と思ってしまうのはよくないですね。昔は予防接種は嫌だけど、受けるものと思っていましたが
最近は気がついたらインフルエンザだった。
って言うのが多いので、予防というよりも特効薬ができないかと
ひそかに期待しています。でもインフルエンザってウィルス性の風邪だから難しいんですよね。
う~ん、ひかないのが一番なんだけどな。。。
- カワセミ 05-08-06 (土) 19:48
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速いところ実用化されることを願いますが…やっぱり「ワクチンに耐性を持った新種」
とか出てきてしまうのでは?と考えてしまいますね - とし 05-08-11 (木) 3:04
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> ふっくさん
いたちごっこの始まりになるかどうかは、これからの研究次第だと思うのですが、
このワクチンに関して云えば、いたちごっこにはなりにくいのではないかと思います。
それはウイルス表面に持つ遺伝的保存性の高いレセプタを認識するワクチンであることが理由になります。保存性が高いと云うことはウイルスにとって必要不可欠であるということであって、
このワクチンへの耐性を持つ(=このレセプタに変異が入る)ことは、
ウイルスにとって致命的で存命出来ないということに繋がると考えられるためです。ウイルス性の疾患に関する特効薬は難しそうですね。
> カワセミさん
上記の理由でワクチン耐性を持った新種は理論上考えにくいですね。
それでも出現する可能性を考えて使っていくべきだと思いますが。レスが相変わらず遅くて申し訳ないです(泣)



