- 2006-01-15 (日) 1:16
- 生物
餌の与え方を工夫するだけで、「ブランド豚」と同じ霜降り肉になる肥育法を、農業・生物系特定産業技術研究機構畜産草地研究所(茨城県つくば市)が開発した。
出荷直前に配合飼料に含まれる必須アミノ酸のリジンを少なくすることで、肉に含まれる脂肪分が倍近くになるという。
豚に与える飼料に工夫を施すことで、ブランド豚と同じように霜降り肉になることがわかったという報告です。
近年では、健康ブームの波に乗ってビタミンBが豊富であること、ニンニクと一緒に食べることでニンニクのアリシンを吸収しやすくなり、疲労回復効果が望めることなどから豚肉が見直されてきていますね。
それと同時進行で、銘柄のついた豚、「ブランド豚」が注目を浴びています。 ブランド豚というのは黒豚やもち豚、白金豚など様々な品種があり、いずれも「品種・交配」「飼料」「飼育方法」にこだわったものです。このため、ふつうの豚には少ない霜降り肉などを持ち、柔らかく美味しいですが、自ずと高価な豚肉ということになってしまいます。
今回の報告では、飼料に含まれるリジンの量を少なくすることでブランド豚が持つような霜降りの肉を持つ豚をある程度簡単に育成することができると主張しています。
リジンはアミノ酸のひとつです。 また、必須アミノ酸と呼ばれる生きていく上で必ず外界から摂取しなくてはならないものでもあります。 リジンは植物に多く含まれることが知られていて植物が少ない環境下で生きている生物にとっては成長するためにいかにリジンを摂取するかが課題となっています。
飼料に工夫を施すだけで霜降り豚が簡単に育てられるというのは有意義な発見だといえそうですが、気になる点もあります。
それは、リジンをあまりとらないように育成することで霜降りが多くなるという点です。 成長に必須なものをなるべくとらないようにするわけですから、何らかの変化が起きるのは当然。 また、霜降りというと食肉では聞こえが良いですが、生物としては不健康な状態です。
つまり、リジンを与えないことで豚が不健康な状態になっているのではないかという懸念ですね。 実際に出荷までにかかる時間も2週間長くなるようです。
せっかく霜降りでも不健康で美味しくなかったら意味がないですね。 肝心の味がどうなのか評価を早くして欲しいですね。
また、豚以外にも牛などにも応用できないのかが気になるところです。 ブランド牛ではない国産牛などで立派な霜降りが多く含まれるようになって安価で流通するようになると良いなと思います。もちろん、美味しいことが前提ですが。
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