- 2006-02-10 (金) 6:44
- 生物
寒い時や怖い思いなどをした時に立つ鳥肌。どのような仕組みで、起きるのだろうか。
鳥肌は、体温を一定に保つ必要のある恒温動物が、保温のために起こす生理現象とされる。北島康雄・岐阜大医学部付属病院長(皮膚科学)は「脳が寒さを感じると、緊張や興奮時に働く交感神経が作用し、体毛を動かす筋肉である立毛筋(りつもうきん)が縮むことで起きる」と説明する。
鳥肌とは寒いときに寒さに反応して毛穴が収縮し鳥の肌のようになることを指しますが、寒いとき以外にも怖いときや激しく興奮したときなどにも鳥肌を立てることがあります。 このように寒さ以外で鳥肌を立てるのはなぜだろうかというコラムです。
寒さに反応して鳥肌をたてることにはいくつかの意味があるようです。
1)毛穴を閉じることで発汗を抑制する、2)体表近くの毛細血管を圧迫することで血流を減少させる、3)収縮させるための立毛筋の収縮によって熱を生み出す、4)体毛を立てることによって、毛と毛の空気層を厚くし、保温に役立てた人間に体毛の多かった時代の名残。というものです。
4)に関しては現代の人間では効果は期待できませんが、毛穴を収縮させるだけで寒さに対抗する複数の効果が期待できることがわかります。 ではどうして、寒くなくても寒さから身を守ろうとするのでしょうか?
その理由は、鳥肌をたてる引き金となるメカニズムにあります。
鳥肌を立てるときには脳が寒さを感じるわけですが、脳からの信号がは体温調節中枢を介して交感神経の興奮となり全身に伝達されます。交感神経は興奮や緊張を司る神経系で、脳に強いストレスがかかったり、興奮状態になったときに活性化する神経系です。このために興奮・緊張状態では、寒さを感じたときと同じように交感神経が興奮するわけです。
その結果、寒さを感じていなくても交感神経単体では同じ現象が起こっており、鳥肌を立てる防御反応を引き起こそうとするというわけです。 ですから、恐怖に陥ったときだけではなく、喜びや衝撃的な事実を受けとめたときなどにも鳥肌が立つというわけです。
ちなみにネコなどの動物が威嚇するときに毛を逆立てるのも、興奮による立毛筋の収縮が原因となっています。 つまりネコは「鳥肌を立てて相手を威嚇している」わけです。 そう思って威嚇するネコを見るとちょっとほほえましく捕らえられるかも知れませんよ。
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