- 2006-03-08 (水) 3:22
- 医療
大阪バイオサイエンス研究所(大阪府吹田市)などの研究グループは、抗ヒスタミン薬を飲むと眠気が起きる仕組みを解明した。目が覚めるときに働くたんぱく質を薬が抑制していた。不眠症の新しい治療法などにつながる可能性がある。
花粉症などの薬は花粉症の症状を抑えるために抗ヒスタミン薬が含まれているために眠くなることは周知の事実ですね。 このヒスタミン薬が眠気を誘発するメカニズムが明らかになったという報告です。
花粉症の季節には花粉症そのもので集中力がなくなるという話以外に、薬による眠気で集中力が無くなったり車の運転が怖くなるなどの話を聞きます。私は幸い今のところ花粉症ではないのですが、話を聞く度に花粉症にはなりたくないと心から思いますね。
薬の副作用として起こる「眠気」ですが、この眠気が発生するメカニズムが明らかになったという報告です。この報告によって強い効果を維持しながら眠気を発生させない薬が開発されるかも知れません。
アレルギー性鼻炎などに代表されるI型アレルギーは抗原とIgE抗体が肥満細胞等のIgE受容体に作用し、ヒスタミンなどを放出することが引き金となって起ります。このヒスタミンには血管を拡張させる効果があり、これがくしゃみや鼻水の原因となるわけです。
このときにヒスタミンを受けとめる受容体があり、これをH1受容体と呼びます。 抗ヒスタミン薬はH1受容体とヒスタミンとの結合を阻害するものです。 血管拡張が起こるきっかけを無くしてしまうわけですね。 ですから抗ヒスタミン薬はアレルギー性鼻炎に大きな効果をもたらしています。
報告では、このH1受容体を持たないマウスを用いた実験で、その働きを調べています。その結果、睡眠が浅くなるときはずの状態でも深い睡眠を続けることがわかったということです。逆に働きを促進させた場合には目が覚めやすいマウスになったことから、このタンパク質が睡眠から覚醒することに役立っていると結論づけています。
もちろん、H1受容体と眠りの関係についてはまだまだ検討が必要だと思いますが、抗ヒスタミン薬がH1受容体の働きを阻害してしまうために「目覚めにくい状態」が続いてしまっていると言うことですね。 正確に言うならば眠気が発生しているのではなく、眠気をなくしきれない状態が続いているといえそうです。
薬によって眠くなっているのではなく、目が覚めにくい状態になっているというある意味での「逆転」が起こっているわけですね。ひとつの現象にも様々な原因があるんだということを端的に示していて、これは非常におもしろい結果だと思います。
この結果から目覚めを司る別のタンパク質が発見されたら抗ヒスタミン薬による眠気を軽減することができるようになるかも知れませんね。すべての人が快適な春を迎えられるようになると良いですね。
Comments:2
- any 06-03-10 (金) 4:25
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自分は花粉症にはタウロミンをつかってます。漢方系なので抗ヒスタミンが入ってなくて非常に重宝します。
- カトウ 06-04-11 (火) 19:57
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花粉症で耳鼻科にかかったら、軽度の蓄膿症であることが発覚。
最近、朝の立ち上がりが遅いのは、花粉症の薬のせいもあったんだなぁ。
鼻血がどばーっと出たり、喉が腫れたり、耳鼻科通い中。
なんとか朝の立ち上がりを元に戻したい。
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- trackback from 晴耕雨読で住まいを造ろう 06-04-18 (火) 10:49
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花粉症
杉の話で思い出しました。
スギ花粉の時期も終わりヒノキ花粉もソロソロ終わりになりそうですが、私は花粉症と世間で呼ばれる前から春先になると鼻がグシュグ…



