- 2007-05-21 (月) 21:55
- 生物
Drifters could explain sweet-potato travel
How did the South American sweet potato wind up in Polynesia? New research suggests that the crop could have simply floated there on a ship.
南米産のサツマイモがどうしてポリネシアに行き着いたのか、最新の研究で単純に漂流した船に乗って行き着いたのだと示唆された。
ポリネシアで現在も栽培されているサツマイモがどうやって原産地である南米からたどり着いたのかを検討したという報告です。
南太平洋(ポリネシア諸島)のサツマイモの起源は長い間大きな謎で多くの論争がなされてきた問題だったそうです。
サツマイモの原産地は間違いなくアンデスなので、当初はスペインかポルトガルの航海士が16世紀ごろに運び込んだのだと考えられていたのですが、考古学的観点からポリネシアでは西暦1000年くらいから栽培されていたことが判明。しかも、そんな時期にポリネシアに渡ったという歴史はなかったため問題は複雑化。いまも解明されないまま取り残されている問題だということです。
ちなみにWikipediaではサツマイモの伝来について、
もともとは南アメリカ大陸熱帯地方から東南アジアに導入され、そこから中国を経て沖縄、九州、本州と伝わった外来植物で、日本から対馬を経て朝鮮半島へも伝わる。
サツマイモ - Wikipedia
としています。この最初のところ「南アメリカ大陸熱帯地方から東南アジアに」っていうところの話ですね。
サツマイモの種を鳥が運んだという説やポリネシア人がエクアドルにわたったという説もあったが、サツマイモ自身が8000kmの海を渡ったという説も根強かった。
この漂流説は1970年代に南米-ポリネシア間の海流を考えると不可能だという指摘によって却下された。しかし、近年になって赤道付近の海流が考えられていたより速いことがわかったので、この説もあながちバカにできないと言うことになってきているそうです。
今回の報告では、海流のシミュレーションをより詳細に行うことで南米からポリネシアまでサツマイモの種芋が流れ着かないかどうか検討しています。この結果、南米のマルケサス諸島から流れた可能性が高いことがわかったそうです。
しかし、この研究にも参加している考古学者は私見としてポリネシア人が南米まで帆船で航海していたという説を支持していると語っていて、リーダーも今回のシミュレーションは漂流説の可能性を試しただけであって、最終的な判断はこれからの考古学的証拠によるんじゃないかとしています。
1970年代に否定された説をせっかく掘り返したのに、これが正しいと主張しない当たりがなんとも控えめですが、単純に可能性があることを示しただけなのでそんなもんでしょう。このシミュレーション自体は実際にあったボートの動きを再現することに成功していて、精度は高いようです。どちらかというとこの海洋シミュレーションを宣伝したかったのかもしれないですね。
- Newer: ブラックホールに落ちたときにどうやって生きながらえるか。
- Older: 指紋だけでその人の嗜好がわかるようになった。



