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アリは自らの身を挺して仲間を谷の向こうに渡す

Hole-plugging ants let armies walk all over them

When a rampaging column of 200,000 army ants hauling prey encounters a gaping pothole, volunteers bridge it with their bodies so that comrades can walk over them at full speed until the day’s work is done, according to a new study.

列をなす20000匹の軍隊アリが獲物の運搬中に大きな裂け目に出会ったとき、自主的に自らの体を目一杯伸ばし橋にすることで同僚がその上を渡れるようにする。しかも1日の仕事が終わるまでずっと。このたび新しい研究によって明らかになった。

働きアリたちは列を作って獲物を捕りに行き、自分よりも大きな獲物を数匹で運ぶすがたはよく知られています。しかし、ただ獲物に向かって一直線なのではなく、時に献身的であるという報告です。

研究者らはパナマに生息するEciton burchelliiという「軍隊アリ」という名前でよく知られているアリを観察しています。
アリが獲物を前にして穴や裂け目と対峙したときに、それを避けて移動するのではなく、一部のアリが自分の体を橋にして仲間を渡らせるという「献身的」な行動を取ることがあるということがわかりました。

このように少数派が多数派をフォローするための行動を団体の一部がとるという証拠は非常に珍しいものだということです。おそらく昆虫ではということだと思います。
しかも、穴のサイズに合うアリが率先して橋になるという気の利いたことまでするという手の込みようです。

さらに人工的な穴の開いた橋を使って、献身的な行動の有無が生産性にどんな影響を与えているかを計測しています。これによって献身的な行動があることで26%も生産性が向上することが明らかになっています。

アリといえば列をなして獲物を運ぶことが有名で、アリ団子やフェロモンによる誘導などいろいろな工夫を凝らして効率的にエサを運ぶことが知られていますが、自らがエサに突撃するだけではなく、自分を殺して橋になるという行動にまで出ているとは思いもよりませんでした。

働きアリの割合が決まっている(働くアリと休んでるアリの割合が決まってて、働きアリをどかすと休んでたアリの一部が働くようになる)という話が以前にありましたが、この献身的な行動にもそんな法則があるのかもしれません。とすると、いったい何がそうさせているのかにも俄然興味がわきますね。

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