- 2007-06-01 (金) 1:00
- 生物
Life decisions separate ‘hawk’ from ‘dove’
anyone who has regular contact with animals - from farmers to pet owners - and they will tell you that animals have personalities. Some are docile, some are tetchy. Animals are individuals, with a range of temperaments, from aggressive to shy. Explaining the evolution of personality has been difficult. Now it seems the decisions animals make about how to live their lives and when to reproduce may be what gives them their personalities.
生物の性格がどうしてハトのようにおとなしかったり、鷹のように攻撃的だったり、様々なキャラクタを持つようになったのか。この質問に答えることができるようになるかもしれない研究について紹介します。
オランダのフローニンゲン大学のMax Wolfらの研究で、生物が生きていくためのトレードオフを考慮して数学的なモデルを構築し、どんな選択をした生物がどんな性格になっていくかをシミュレートしたそうです。
シミュレーションでは優良なエサ場がすでに占拠されている場合に、貧困なエサ場に行くか占拠がとけるのを待つかという選択を迫られたとき、より安全に行動するグループは内気で非積極的になるとされています。
この速度と安全性の関係がトレードオフで、速くしようとすれば危険。ゆっくりだと安全という簡単な関係です。当然、リスクを負えば種が絶滅する危険性もあるわけです。
このようなシミュレーションを何世代にもわたって行った結果、弱々しい性質の種はよりリスクを負うような進化を遂げて内気で非攻撃的な性格になり、反対に攻撃的な種はより攻撃的な種に進化する傾向があることが示されました。
この数理的なモデルはどうして生物種が異なる性格を持つのかという疑問を合理的に説明する初めてのものだということです。
この報告に対してカルフォルニア大学のJudy Stampsは報告されたモデルの性格付けが最初から内気と攻撃的の2種類になっているのは野生の生物にはあり得ないことで、改善すべき点だと指摘しています。
Wolfらの研究チームは遺伝的制約を組み込んだ別のモデルを構築して解決しているそうです。ここでいう遺伝的制約とは遺伝子によって発達と性格の発現が支配されているということを指しています。
Stampsはこの結果について、2つの性格と行動分布に適応性がある場合、遺伝のシステムが2つの性格分布を作り上げる多くの証拠があることになる。これには当惑してしまうと話しています。
Wolfらはイチゼロではない連続的な性格分布についてもっと考える必要があるとしています。
種の性格という言葉を使ったのですが、どうも行動と言い換えても成り立ちそうですね。この性格・行動を二元論で捉えてシミュレーションを行ってうまくいったということなのですが、やはりStampsが唱えるようにゼロイチではなく連続的に捉えてみたときにどうなるかを検討してみて欲しいと感じました。
また、文中に遺伝的制約という言葉が出てくるのですが、ここではあくまでモデルなのでこのモデルをふまえた上で、なんらかの証拠がウェットな実験で示されると大変面白い展開になるのではないかと思います。
進化についてのシミュレーションは物的な証拠がなかなか出てこないのでかなり難しいと思いますが。それでも計算機屋は進化という言葉には引きつけられてしまいます。
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