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自転車の前輪ブレーキが右側の理由

中日新聞:<人には聞けない>右ブレーキが前輪の理由 :科学(CHUNICHI Web)

「海外では英国が右、米国が左。国産自転車は明治時代に英国部品からつくられました。混乱しないようJISでは右に統一しています。英国がなぜ右かというと百年以上も前ですし−」。どうも世界史的な問題のようです。

いつも乗っている自転車の右ブレーキは普通前輪のブレーキですが、これはなぜなのか?という疑問についての回答です。記事では明治時代にイギリスから輸入された部品で作成されたためにイギリスと同じ形式になったのではないかと答えています。でもこれって答になっていないですよね。イギリスではなぜそうなったのかを追いかけてみました。

いくつかの要素があるようですが、ここではイギリスでは左側通行だから説を採用したいと思います。前提として押さえなくてはいけないのは、前輪ブレーキは急激にかけることでジャックナイフ(前につんのめって後輪が浮き上がってしまう状態)になってしまうことがあるということです。

左側を走っているため、自転車に乗っているときには右側をクルマが追い抜いていくことになります。後ろにいるクルマに対して右折や左折の意思表示をするハンドサインを送る場合は当然右手で行います。ハンドサイン中、つまり左手の片手運転になるときに左ブレーキが前輪ブレーキだと危険性が高まります。このため左側通行のイギリスでは左側が後輪ブレーキの方が安全だというわけですね。

左側通行の国は日本、イギリス、アイルランド、オーストラリア、マレーシアくらいのもので、そのほかの国はほとんど右側通行です。だからアメリカの自転車は左ブレーキが前ブレーキの方が安全なわけですね。イギリス以外のヨーロッパ諸国でもどうやらブレーキは左前のようですので、この説は信憑性がありそうな気がします。

ではなぜイギリスだけは左側通行なのでしょうか? これにも諸説あるようです。欧州諸国ではほとんどすべての国が左側通行でした。これは帯刀しているときに剣を左側に刺しているため、対向人と剣をぶつけないように、また左を歩いていた方が防御姿勢をとりやすいために左側を歩くようになったとされています。

このあと馬車が登場し、イギリスの御者(運転手)は右側にフランスの御者は左側に座ったため、ムチをふるいやすいようにイギリスでは道路の左側を、フランスでは道路の右側を走ったという説があります。これはある程度納得できるのではないかと思います。フランス式の馬車がヨーロッパ全土に広まったわけですね。これにはナポレオンが征服したことも関係ありそうです。イギリスは征服されていませんから左側通行が保存されたというわけですね。日本にはいわゆる馬車文化はありませんでしたから、左側通行のままだったと解釈できそうです。

というわけで、自転車のブレーキが右前の理由は交通ルール(習慣というべきかもしれません)が大きく反映されたものだと言えそうです。そもそもイギリスから輸入したのもルールが同じだったから。なんていうのはちょっと考え過ぎかな。

他の説として利き腕側のブレーキを前ブレーキにしたという説などがあります。利き腕の方が繊細な力加減が可能だというわけですね。興味のある方は調べてみるとおもしろいと思います。

参考サイト
ほぼ日刊イトイ新聞 -自転車思想。
自転車の前輪ブレーキはなぜ左手側? -OKWave
二十数年ぶりに自転車に乗りました そのときに思ったのですが 自転車って前輪と後… - Yahoo!知恵袋
左側通行と右側通行
世界の右側通行・左側通行 多文化理解事典

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