asahi.com:がん予防「野菜の効果」は限定的 英の研究基金が報告書 - 健康
がん予防のためには、野菜を食べるだけでは安心できない――。世界がん研究基金(本部・ロンドン)が公表した報告書で、こんな評価が出た。10年前にまとめた最初の報告書では、野菜の摂取は肺など5種のがんについて「確実にリスクを下げる」と5段階で最も高く評価されたが、今回は急落。胃などについて、「恐らく確実にリスクを下げる」とされるにとどまった。代わって浮上したのは「適正体重の維持」だった。

世界がん研究基金 World Cancer Research Fund International (WCRF International)が公開した食事や運動とガン発症のリスクについての報告書the second expert reportについての記事です。
記事では10年前に発表された初版と比べて野菜の評価が下がったとしかありませんが、具体的にはどんなものなのか読んでみたので、ここにメモしておきます。報告書はPDFでこちらのページからダウンロードすることができます。(ただし、簡単な個人情報を記入する必要があります)
以下がガンのリスク増減の評価となっています。基本的には食品ですが運動や肥満に関しても言及しています。また、直接口に入れるものだけではなくビタミンなどについても評価されています。これらはサプリメントとしてではないようで、サプリメントを評価したものは別に3つほど挙げられていました。いずれのものもリスクが増加する傾向にあることは興味深い点だと思います。
また、坪野吉孝・東北大教授(疫学)によると肉類のリスク増減に関しては欧米の調査であるため日本人とは食生活に違いがあり、そのまま鵜呑みにすることはできないかもしれないとコメントしています。
よく食卓に上がるのにも関わらず、鶏卵や穀物に関する記述がないことやビタミンB群に関する言及がB6についてしかないことは不思議に思います。ガンのリスク増減と関係ないってことなのかな? とはいえ全文を読んだわけではないので、もしかしたら関係ないよって書いてあるのかもしれません。
最近はあまり効かなくなりましたが抗ガン作用もあると話題になったポリフェノールに関しては、クエルセチンが唯一あっただけで、そのほかにはありませんでした。これはデータが少なくて評価できなかっただけなのかもしれませんが。
- 食物繊維
- たぶん確実に減少する:直腸結腸
- たぶんある程度減少する:咽頭
- 非でんぷん質の野菜
- たぶん確実に減少する:口、咽頭、胃
- たぶんある程度減少する:鼻咽頭、肺、直腸結腸、卵巣、子宮内膜
- ニンジン
- たぶんある程度減少する:子宮頸管
- pulses(マメ科植物)
- たぶんある程度減少する:胃、前立腺
- ネギ類
- たぶん確実に減少する:胃
- ニンニク
- たぶん確実に減少する:直腸結腸
- 唐辛子
- たぶん確実に増加する:胃
- 果物
- たぶん確実に減少する:口、咽頭、胃、直腸結腸、肺
- たぶんある程度減少する:鼻咽頭、脾臓、肝臓、直腸結腸
- 肉
- 確実に増加する:直腸結腸
- たぶんある程度増加する:咽頭、肺、脾臓、子宮内膜
- 加工肉
- 確実に増加する:直腸結腸
- たぶんある程度増加する:咽頭、肺、胃、脾臓
- 焼いた獣肉
- たぶんある程度増加する:胃
- 魚
- たぶんある程度減少する:直腸結腸
- 塩漬けの魚
- たぶん確実に増加する:鼻咽頭
- 薫製
- たぶんある程度増加する:胃
- すべての脂肪
- たぶんある程度増加する:肺
- 動物性油脂
- たぶんある程度増加する:直腸結腸
- 牛乳
- たぶん確実に減少する:直腸結腸
- たぶんある程度減少する:膀胱
- たぶん確実に増加する:前立腺
- チーズ
- たぶん確実に増加する:直腸結腸
- バター
- たぶんある程度増加する:肺
- 塩分
- たぶん確実に増加する:胃
- 塩味の強い食品
- たぶん確実に増加する:胃
- 糖分
- たぶんある程度増加する:直腸結腸
- カルシウムを多く含んだ食品
- たぶん確実に増加する:前立腺
- マテ茶
- たぶん確実に増加する:咽頭
- たぶんある程度増加する:口、咽頭
- 温度の高い飲み物
- たぶんある程度増加する:咽頭
- ヒ素汚染された飲料水
- 確実に増加する:肺
- たぶん確実に増加する:皮膚
- たぶんある程度増加する:膀胱、腎臓
- アルコール飲料
- 確実に増加する:口、咽頭、直腸結腸(男性)、乳房
- たぶん確実に増加する:肝臓、直腸結腸(女性)
- レチノール(ビタミンA)
- たぶんある程度減少する:皮膚
- カロテノイド
- たぶん確実に減少する:口、咽頭、肺
- ベータカロチン
- たぶん確実に減少する:直腸結腸
- リコピン
- たぶん確実に減少する:前立腺
- ピリドキシン(ビタミンB6)
- たぶんある程度減少する:咽頭
- ビタミンC
- たぶん確実に減少する:直腸結腸
- ビタミンD
- たぶんある程度減少する:直腸結腸
- ビタミンE
- たぶんある程度減少する:咽頭、前立腺
- トコフェロール
- たぶんある程度減少する:前立腺
- 葉酸
- たぶん確実に減少する:脾臓
- たぶんある程度減少する:直腸結腸、咽頭
- セレン
- たぶん確実に減少する:前立腺
- たぶんある程度減少する:肺、胃、直腸結腸
- カルシウム
- たぶん確実に減少する:直腸結腸
- クエルセチン
- たぶんある程度減少する:肺
- 鉄分
- たぶんある程度増加する:直腸結腸
- アルファトキシン
- 確実に増加する:肝臓
- ベータカロテン(サプリメント)
- 確実に増加する:肺
- レチノール(サプリメント)
- たぶんある程度増加する:肺
- セレン(サプリメント)
- たぶんある程度増加する:皮膚
- 運動
- 確実に減少する:大腸
- たぶん確実に減少する:乳房、子宮内膜
- たぶんある程度減少する:肺、脾臓、乳房
- 肥満
- 確実に増加する:咽頭、脾臓、直腸結腸、乳房、子宮内膜、腎臓
- たぶん確実に増加する:胆嚢
- たぶんある程度増加する:肝臓
- 腹部の肥満
- 確実に増加する:直腸結腸
- たぶん確実に増加する:脾臓、乳房、子宮内膜
- 中年太り
- たぶん確実に増加する:乳房
- 程度の低い肥満
- たぶんある程度増加する:肺
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Comments:1
- maech9 07-11-29 (木) 8:53
-
うーん、がんノイローゼになりそう^^;
悩ましいのは、後半のベータカロテン等の体のためになるサプリ類も、
率の増加に影響するなどということ。
どないせーちゅーの…
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