
インフルエンザがそろそろ流行の兆しを見せていて、学級閉鎖が起こるなど本格的なシーズンになってきたようです。ワクチンを打っていない身としては打っておけば良かったなとか思い始めて、いつ頃接種したら良いんだろ?とかインフルエンザのピークなどなど調べてみました。
インフルエンザの予防接種
インフルエンザワクチンは接種してから実際に効果を発揮するまでに約2週間かかります。ワクチンには2回接種と1回接種(中学生以上は1回でもよい)があり、2回接種する場合は2回目は1回目から1〜4週間あけて接種します。流行期間が12〜3月ですから、11月中旬頃までには接種を終えておくとより効果的でしょう。また、流行してからの接種は、抗体価が十分上がる前に感染する危険性がありますが、抗体価が上昇していれば症状が軽くなります。
ワクチン予防:インフルエンザ情報サービス − 中外製薬
というわけでちょっと遅いものの今からでも遅くはないらしい。ピークはまだ先っぽいから気になるヒトは今からでも受けておくべき。いまから接種すると年末年始を挟むことになるのかな?
予防接種以外の予防方法
- うがい
- 喉の乾燥を防ぐ。乾燥させないことでインフルエンザウイルスの増殖を止めることが出来る。
- 手洗い
- 基本的に手から口という経路で感染することが多いので、それを防ぐことが出来るため有効。
- 温度・湿度管理
- 21〜24℃,湿度50%程度に保つとウイルスの生存率をみると3〜5%になる。低温でも湿度があれば半数以上のウイルスが死滅するので有効。だだし、低温でも湿度が低いと全く死滅しないので注意。加湿器をおくことが最も有効。濡れタオルを干しておくなどするだけでも十分効果がある。
- マスクをする
- どちらかというと人に感染させてしまうのを防ぐ役割だが、口元の湿度を保つことが出来るため感染防止効果もあると考えられる。
- 栄養と休息を十分に取る
- 基本的なことだけどここが肝心。
- 人混みを避ける
- 要するに感染しなければ良いわけだから、人のたくさんいるところには行かない。病院なんかは一番危ない。
インフルエンザのピーク
インフルエンザの流行時期は先に引用したように12〜3月の約4ヶ月間。で、その間にいつ頃ピークがくるのかっていうと、その年によって異なるというのが答になるようです。平均的には2月の上旬あたりだけど去年(2006-2007シーズン)は遅くて3月の末くらいにピークを迎えています。詳しくは国立感染症研究所 感染症情報センターが公開している過去10年間との比較グラフ(インフルエンザ)を見てもらえるとよくわかると思います。
このほかにも国立感染症研究所 感染症情報センターはいろいろなデータを公開していてちょっとおもしろい。インフルエンザが各都道府県でどのように流行しているかを地図上で示したものを2002年から公開している。02-03シーズン、03-04、04-05、05-06、06-07。これらを見ると02-03シーズンと04-05シーズンにインフルエンザに猛威をふるっていることがわかりますね。
それでもインフルエンザに罹ったら
どんなに予防してもかかるときにはかかってしまいます。そんなときにはどうしたらいいのか。
結論から言うとよく寝て、できるだけ栄養を摂ってゆっくり休むのが一番です。休むときには水分を多く摂るようにしましょう。インフルエンザはウイルスなので抗生物質も効かないし、解熱剤や鼻水を止める薬も対処療法にしかなりません。
巷で話題のタミフルやリレンザといった特効薬もあるので、これを処方してもらうのもひとつの手段です。ただし、異常行動を示した事例があるのでご注意を。ある程度の年齢ならば大丈夫だと思うけど。ちなみにマウスにおける実験でタミフルが脳へ移動しているのを追跡することに成功しています。
タミフル以外でも15才未満の人に対してアスピリンに代表されるようなサリチル酸解熱鎮痛薬、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸が入っているものを飲むと危険だということが知られています。市販品でも該当するものがあるのでご注意を。
あと、熱が下がってもまだ他人に感染させてしまう可能性があるので仕事などに行くときにはマスクを付けていった方が良いでしょう。職場の人間がみんなインフルエンザで休むなんてなったら目も当てられません。ちなみに学校保健法では熱が下がってから2日間は休むこととしています。
今年のインフルエンザ
07-08_A(H1)07-08_A(H3)07-08_B
06-07_A(H1)06-07_A(H3)06-07_B
インフルエンザといえば毎年どんな型のウイルスが流行するかということが話題になります。病原微生物検出情報(月報)を右にグラフにしてみました。横軸が週数(前年の36週目から始まって当年の35週目まで)、縦軸が報告数となっています。今年は赤いラインで示したAH1型が流行の兆しを見せているようです。去年はAH3型とB型が猛威をふるっていたので全然違うタイプですね。このほかにも京都で今シーズン初のB型が分離されています。とはいっても型だけではなくその亜種が毎年現れているので、AH1型というだけではワクチンの効果を推測することは出来ないようです。
今年のワクチンについては2007(平成19)年度のインフルエンザワクチンについて 横浜市衛生研究所に詳しく書かれています。ワクチンってAH1、AH3、B型の中から流行りそうな株を選定して混ぜているんですね。知らなかった。
また、インフルエンザの型については「インフルエンザの型」なんていうのを昔書いているので参考にどうぞ。
インフルエンザのいろいろ
最後におまけ。
インフルエンザの歴史はとても古く紀元前400年ごろ(ヒポクラテスがいたころ)から記録に残っています。16世紀イタリア占星家たちは短期間だけ猛威をふるうインフルエンザを星などの巡りに原因を求めたようです。その結果インフルエンザはイタリア語で「寒さの影響」と呼ぶようになり、それが由来になっています。
ちなみに日本でも昔からインフルエンザはあったようで、「流感」と呼ばれていました。また別名として「谷風」と呼ばれていました。これは横綱だった谷風梶之助がインフルエンザで亡くなった為だといわれています。
参考サイト
国立感染症研究所
国立感染症研究所 感染症情報センター
インフルエンザ情報サービス:インフルエンザの最新流行状況から予防法、基礎知識等をご紹介
インフルエンザ - Wikipedia
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- インフルエンザの話いろいろ from Orbium -そらのたま-



