バイオエタノール:紙から製造 環境機器ベンチャー、県立大と共同研究 /広島(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
環境機器ベンチャー会社「ジュオン」(安佐南区祇園1、西本徹郎社長)は13日、「県立広島大学と共同研究中のコピー紙から、バイオエタノールを製造する技術に成功した」と発表した。

広島にあるベンチャー企業、ジュオンが県立広島大学との共同研究でコピー用紙からバイオエタノールを製造することに成功したという記事です。
パルプ廃液や廃材などからバイオエタノールを得ようという研究は各所で行われていると思いますが、まだ実用化、商用化に至ってはいないと思います。今回のようにコピー用紙からバイオエタノールを作ることができるシステムがユニットとかで売られるようになったら大きなオフィスビルや大学単位で導入して流行るかもしれませんね。
また、東京ガスが学校給食からバイオエタノールを回収するなんていう発表もありました。
トウモロコシの値段が上がる原因になったりトウモロコシ畑のために森林伐採なんていう本末転倒ぶりを見せるなど、悪者っぽくも報じられるバイオエタノールですが、こういう研究が進んで安価で実用化されると良いと思います。
バイオエタノールの作り方なんかも交えて書きました。
どちらのサイトにもまだプレスリリースや発表がないので詳しいことはわからないのですが、記事によるとシュレッダー処理によって断裁されたコピー用紙を酵素で処理することでセルロースを糖に分解し、このデンプンを酵母によって発酵させ、蒸留することでバイオエタノールを得るということです。
この糖質からの行程はトウモロコシなどから作られる一般的なバイオエタノールと同じです。もっと言ってしまえば米や芋から日本酒や焼酎を造る過程とも同じ。日本酒は蒸留しないけど。このようにして得られた濃度の低いエタノール溶液を蒸留することで純度の高いエタノールを得るわけです。
バイオエタノールにトウモロコシやサトウキビを使うのは酵母がアルコール発酵を行う燃料(餌ともいうかな?)になる糖質を多く含むためで、基本的には糖質かデンプンがあれば良いわけです。ちなみに日本酒などを造るときには酵母がデンプンを糖に分解できないため麹を加えてデンプンから糖に分解してもらってそれを酵母がアルコール発酵しています。
今回の技術ではデンプンを麹が分解するようにセルロースを糖に分解するのに酵素を使って加水分解しているわけですね。
今回の発表をしたジュオンは過去に木くずからエタノールを作る技術を開発したりしているんですね。セルロースを分解する酵素が得意分野なのかな?
セルロース分解酵素としてよく知られているのはセルラーゼという酵素ですが、この酵素のアミノ酸配列をいじって強力にしたのか、新しい酵素を見つけたのかはよくわかりません。
ちなみにシロアリが木を食べて平気なのも、牛が反芻しながら草を食べて分解できるのも体内にセルラーゼを持つ細菌が共生しているためだということが知られています。
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