- 2007-12-19 (水) 9:00
- 書評

ゴールデンスランバー
著者/訳者:伊坂 幸太郎
出版社:新潮社( 2007-11-29 )
定価:¥ 1,680
ハードカバー
ISBN-10 : 4104596035
ISBN-13 : 9784104596034
待ちに待った伊坂幸太郎2年ぶりの新作。
伊坂幸太郎はやってくれた。
舞台となる杜の都仙台で凱旋パレード中の総理大臣が暗殺され、濡れ衣を着せられ犯人に仕立て上げられた青年の逃避行劇。
ハリウッドにありがちなストーリーなのだけど、内容はハリウッド的ではない。帯には「娯楽小説うんぬん」とあるけど、決して娯楽小説ではない。青春群像でもありヒューマンドラマでもある。素敵な小説だ。
主人公はなんでもないただの青年。逃避行の中で回想するこれまでに出会った人との会話や思い出が青年を成長させ、力強く、優しい人間になっていく。
この物語を飾るのは個性的で愛くるしい人物たち、ジャズのリズムを彷彿とさせる会話、ときにユーモア、ときにシリアスに。伊坂幸太郎ワールドここにあり。
伊坂が好きな人にはもちろん、これまで伊坂を読んだことのない人にでもお勧めできる。断言しよう。これはおもしろい。500ページを超える長編だが一息で読めてしまう。いや、一息で読んでもらいたい。
物語のすべてが物語になっている。
言葉の蓄積を、物語として紡ぐ伊坂幸太郎の才能が冴え渡っている名作といえる。
この感動を味わってほしい。
久しぶりに本を読みながら手に汗を握った。目頭を熱くした。鳥肌を立てた。
こんなにドキドキする小説なんてそうそうないよ。
ここに書けないことだらけなのが残念だけど、とにかくおもしろかったんだってば!
さて、もう一度読んでパズルを組み立てようか。
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Comments:1
- glow 08-01-04 (金) 0:14
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久しぶりに 飛んできてみたら更新再開されていて嬉しいかぎりです。
toshiさんの 諸々の言葉に惹かれて、本屋で見かけ 迷わず手に取って、一日で ほぼ一気に読んでしまいました。たくさんの気持ちの揺れと 涙と。。。これは 面白いですね!
伊坂幸太郎の作品は 「オーデュポンの祈り」しか 読んだことが無かったのですが、他作品も見てみたい!と思わせる素敵な作品。
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