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「重版出来」さてなんて読みますか?

本を探すネコ

新聞広告や中吊り広告などでよく見る「重版出来」。当然ながら意味は重版が刷り上がって出版しましたよっていうことです。問題はその読み方、どう読んでいますか?

僕は「じゅうはんでき」と読んでいました。というかこれ以外考えられないでしょ?

と思いきや正しくは「じゅうはんしゅったい」と読むのだそうです。

全く聞いたことない発音ですが、辞書を引くと確かに

しゅっ‐たい【出▽来】
[名]スル《「しゅつらい」の音変化》
1 事件が起こること。「珍事が―する」
2 物事ができあがること。「近日中に―」

とあります。

辞書にまであるので納得せざるを得ないのですが、本当に出来(しゅったい)って使うのかと思ってちょっと調べてみました。
気になるのは本当に出版社の人たちが「しゅったい」という音を実際に使っているのかという疑問。これについてはこちらのページ(Googleのキャッシュ)に出版業界での「出来」の取り扱いについて議論されていました。

ここでの証言を簡単にまとめると、
・長年出版業界に勤めているけど「しゅったい」という発音は聞いたことがない。
・40年以上出版業界にいる人に聞いたら「しゅつらい」と読んでいた。
ということのようです。
ここでも「しゅったい」ではなく「でき」と読んでいますね。

「出来する」をGoogleで検索してみると、9200件出てきます。ざっと見たところ出版関係のもの以外のものが目立ちます。やっぱりあんまり使われていないのかもしれませんね。

なぜ「しゅったい」と読まないのかということについては、さきほどのページ

『「出来」を「しゅったい」というのは物事が起きるときだけで、「できる」という意味の時は「しゅったい」と読んではいけないのだ』

という説明を受けたことがあるという証言が上がっています。

「出来する」の本来の意味である「事件が起こる」という意味を考えると重版ができることが事件ではまずいわけですよね。ですから昔々に誰かが「重版出来」という熟語を作って、それがスペース的にも良かったために広まったと考えるのはどうでしょうか? このとき「出来」は「しゅったい」ではなく「でき」でも良いわけです。

ちょっと大胆かなとは思いますが仮説を説いてみましょう。
・「重版出来」は誰かが作った造語でこれが流行った。
・そのときに「出来」を「しゅったい」とも「でき」とも決めてはいなかった。

という仮説を提案しようと思います。
どうでしょ?

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