気の弱い男性、心臓発作の危険大…米の研究チーム : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
心配性の男性ほど心筋梗塞(こうそく)になりやすいという分析結果を、米南カリフォルニア大などの研究チームが米心臓病学会の専門誌に発表した。
研究は、心臓発作歴がない平均60歳の男性735人を対象に1986年からスタート。心理テストで、「内向的」「不安感」「怖がり」など、心配性の度合いを点数化。3年ごとに健康状態を追跡調査した。

性格が内向的だったり恐がりだったりする男性は心臓発作を起こすリスクが高いという報告です。
極端に臆病で普段からビクビクしている人を想像すればちょっとしたショックで心臓に大きな負担がかかってしまいそうだし、割と納得しやすい話ですね。
ですが、実際にはそんなマンガみたいにわかりやすくビクビクしている人はそうそういないと思います。一般的な範囲で気の弱い人でも心臓発作のリスクが高まるというのは日頃の積み重ねが心臓に負担をかけているということを示唆する興味深い内容なのではないかと思います。
調査では約20年かけて735人を追跡調査しています。この結果2004年までに約10%に当たる75人が心筋梗塞を発症していて、そのうち心配性スコア上位15%に分布していた人たちは下位15%の人たちに比べて30〜40%も心筋梗塞の発症頻度が高くなっていることがわかったということです。
これとは別に似たような報告もあったので、あわせて考えてみます。
同様に去年の報告でも似たような結果が導かれています。この報告では、社交性と心臓発作による死亡リスクについて調べています。
40〜55歳の2107人の男性を対象に30年間以上追跡調査し、被験者の社交性スコア別にその頻度の統計を取っています。この結果、最も社交的でない(内向的な)グループの男性は最も社交的な(外向的な)グループの男性に比べて心血管疾患および冠動脈性心臓病を発症する割合が49%高くなったと報告しています。この数字は被験者の年齢と生活習慣によるリスク増減ファクタ(肥満とか飲酒、喫煙など)で割合を補正した結果です。
研究者らは社交的ではない男性は新しい環境から大きなストレスを受けるのではないかと考えているようです。
また社交性スコアが高いグループと低いグループ間にの心臓発作の原因になるような生活習慣の差は見いだされませんでした。つまり、内向的だと心臓発作が起こりやすくなるのは生活習慣と無関係だということを示しています。純粋に非社交的だと心臓疾患になりやすいっていうことですね。
この他にも慢性のストレス、うつ症状が心臓発作リスクを高めるという研究結果もあるので、精神的なコンディションと心臓発作のリスクには強い相関があると言えそうです。
これらの解釈として、心臓発作と緊張や発汗の関係は以前からよく知られていて、緊張による血圧上昇や極度の緊張による発汗で一時的な脱水症状になると血栓ができやすいなどの原因が考えられています。弱気だったり内向的だったりすると心臓発作にリーチがかかっているときに精神的な圧迫感を覚えるような状況に遭遇する頻度が高いのは内向的だったり非社交的と評価される人だという風に解釈することはできそうです。
ということは、マンガ的にイメージする「ビックリする → 心臓が喉から出てしまう」という図式は、案外的を射ているようにも思えますね。引き金はちょっとした「ビクッ」というリアクションで十分なのかもしれません。
直接的には言えないかもしれないけど非社交的というキーワードから、引きこもっていると心臓発作を起こしやすいとかいう統計はないのかな? と思ったのでちょっと考えてみる。
非社交的・内向的な性格の人の割合が人口全体より引き籠もっている集団には高いと考えられる ならば引きこもっていると心臓発作を起こしやすいと結論することができるかもしれません。もちろん調査してみないとわからないけど。
内向的とか臆病だと自覚している人はそれを社交的にとか前向きにとか変えるというのはもちろん効果があると思いますが、それが逆にプレッシャになってしまっても結局心臓発作のリスクを高めることになってしまいそうですから、どっちにしたって一緒だよ。くらいの開き直りが一番なのかもしれませんね。
- Newer: 太陽風の影響で携帯が使えなくなるかも
- Older: ピロリ菌が胃ガンを発症させる原因がわかった。
Comments:0
Trackbacks:0
- Trackback URL for this entry
- http://sasapanda.net/archives/1840/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- 内向的な性格だと心臓発作を起こしやすい from Orbium -そらのたま-



