Home > 工学・技術 Archive
工学・技術 Archive
口の粘膜から角膜を作る再生医療
中日新聞:口粘膜 角膜再生 特殊培養皿で実現:科学(CHUNICHI Web)
口の粘膜から角膜をつくり、目に移植して視力を取り戻す−そんな再生医療の実用化が始まっている。細胞を薄いシート状に培養できる特殊な培養皿が大きな役割を果たす。応用が進めば皮膚の下に肝臓もつくり出せるという。
角膜のもっとも外側にある膜、角膜上皮を自分自身の口の粘膜から作ることに成功して、すでに臨床で成果を上げているという記事です。
角膜上皮は新陳代謝されているのですが、これは肝細胞が角膜へと分化するためです。コンタクトレンズの連続装用などで角膜に傷が付いたりしても、一晩寝ることで治ってしまったり、眼帯をするなどしてしばらく安静にしていれば時期に治るのもこのためです。
この研究では、大部分の角膜を損傷してしまった場合に幹細胞から角膜上皮細胞を培養したり、肝細胞自体を失ってしまった場合に口腔粘膜上皮の幹細胞から培養上皮細胞シートを作る技術を開発しています。
口の粘膜なんかを角膜の代わりにしてしまって大丈夫なのかなと思いますが、上皮細胞で相性が良かったのが口腔粘膜だったようです。実際にそのまま移植してしまえば角膜上皮としての働きをしてくれるようです。これはこれでおもしろいと思います。まあ、目の表面も粘膜って言えばそうですよね。
さらに移植するときには周辺部に角膜上皮または口腔粘膜上皮の幹細胞を同時に移植することで新陳代謝出来るようになるのだそうです。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
飛行機の中でも携帯電話が使えるようになりそう。
- 2007-06-25 (月)
- 工学・技術
Mobile phones may soon be used on planes - communications - 22 June 2007 - New Scientist
One of the last telephone-free environments on the planet, the airplane, is about to be connected, allowing travellers to make mobile phone calls at high altitude.
携帯電話の通じない最後の場所である飛行中の飛行機も接続されそうだ。
飛行機に乗ったら「携帯電話の電源はお切りください。」というアナウンスが流れて携帯の電源を切るのは当たり前ですが、その常識ももうすぐ無くなるだろうというお話です。
仕掛け人はOnAirという会社ですでにヨーロッパのEuropean Aviation Safety Agencyから了解を得ているようです。2007年9月にはエールフランスで試用されることが決定していて、順次アイルランドやマレーシアの航空会社で使われていくだろうとしています。しかし、アメリカや日本の航空会社では早くても2009年以降の導入になるだろうとしています。ちょっと残念ですね。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
指紋だけでその人の嗜好がわかるようになった。
- 2007-05-20 (日)
- 工学・技術
New fingerprint analysis identifies smokers
If the prints in question are not on file, this would still give police a powerful way to shrink their pool of suspects, by identifying their lifestyle habits.
この方法を用いれば、たとえ容疑者が警察のファイルの中にリストアップされていなくても、その生活習慣などを限定することができるようになる。
指紋から喫煙者かどうか、薬物中毒者かなど生活習慣や嗜好がわかるような測定手法が開発されたという報告です。
原理的には簡単で、汗の中に含まれる代謝物を測定してたばこの中に含まれるニコチンの代謝物であるコチニンを検出するというものです。具体的には金のナノ粒子をもちいてそこに吸着させて、吸着した物質と特異的に結合する抗体を用いて検出しているようです。金のナノ粒子を用いてこれまで検出できなかったものができるようになったということでしょう。
分泌物を検出するので、手を洗ったりしても関係ありません。また、検出に使う抗体を変えることで薬物やアルコールまたはコーヒーなどの検出もできるようになるとしています。そしてドーピングチェックにも使えるのではないかと考えてもいるようですね。
記事を読む限りでは、特に指紋である必要はなく微量の皮脂や汗で良さそうなので応用分野は広がっていきそうですね。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
限界を超える高温でも使える接着剤が発明された。
- 2007-05-19 (土)
- 工学・技術
A powerful new “nano-glue” that uses molecular chains to bond surfaces together, and that works even at very high temperatures, has been developed by US researchers.
nano-glueという分子同士を結合させる強力な接着剤がアメリカの研究者によって開発された。nano-glueは高温下においてもその効果を発揮することができる。
400℃を超える高温域でもその接着力を失うことのない接着剤を開発したという報告です。
ここでは接着剤(glue)といっていますが、実際にはナノメートルオーダーの薄膜でそれを介して分子を結合させる性質があるものだと思います。このnano-glueと呼ばれる薄膜は、1ナノメートル(100万分の1ミリ:通常使われる接着剤が効果を発揮する厚みの1000分の1)程度の厚みで十分な結合力を持っていて、ある程度までなら高温になればなるほど強い接着力を発揮するという性質をもっています。(上限についてはちょっとわかりませんでした。)
これまでの接着剤はシリコン、硫黄、炭素、水素からなっているものが多く、400℃以上の温度で腐食してしまい失活してしまうという弱点があったそうです。nano-glueはこれまでの薄膜を銅の層と二酸化ケイ素の層でサンドイッチにすることで高温下での腐食を克服したということです。
このことは大変意味のあることで、これまで接着剤を使うことができなかったコンピュータ内部や高温下で使用する機械の内部で使うことができるようになるとしています。
また、この銅と二酸化ケイ素による効果は様々なナノサイズの薄膜に対して効果を発揮すると研究者らは考えているようで、接着剤に限らずコーティング剤などにも応用が可能だとしています。将来的にはジェットエンジンやタービンの表面コーティングなどに使われると予想しているようですね。
接着剤が400℃で腐食してしまうと言うこともそれを克服することを考えているヒトがいることも知りませんでした。でも、身の回りにある画期的な新製品、たとえば洗剤とかの化学的なものから、携帯電話などの電子デバイスなどにいたるまで、こういった過去の技術革新が身の回りにあふれている野だと思うとちょっとうれしくなりますね。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 0
いかに酸化からマヨネーズを守るか。 ボトルは酸素と戦っている。
- 2005-12-11 (日)
- 工学・技術
キユーピーは、外装に酸素吸収層をはさみこんだ新しい容器を開発した。内容物の酸化を防ぐためのもので、同社の低カロリータイプのマヨネーズ製品に、12月から適用を始めている。同社によると酸素吸収の機能を持つ軟質ボトルは世界初という。
マヨネーズのポリエチレン容器に酸素吸収層を挟む込むことで、マヨネーズの酸化を従来よりも防ぐことを可能にしたという話題です。
容器の中に入り込む酸素は内容物(マヨネーズ)の酸化を促進するため、内部に入らないよう、できるだけ遮断することが重要です。
これは当然マヨネーズに限った話ではありません。 実はホットのペットボトルにも同じように酸素透過を防ぐ工夫が施されています。 これは内容物が暖かいためにより酸化されやすい状態になっているために必要だった処置だそうです。
この工夫、従来のマヨネーズボトルにも行われている酸素バリア層を用いたものです。 話がそれましたが、このエントリはマヨネーズの容器の話ですよ。
- Comments: 0
- Trackbacks (Close): 1
Home > 工学・技術 Archive



