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断片化された遺伝子は新しい機能を持つことがある。

がん遺伝子を“活用”阪大が強い殺菌効果など持つ物質合成

人の心臓細胞から取り出された遺伝子やその断片1000万個を、血管の培養細胞に1個ずつ組み入れて機能を調べ、血管細胞を増やすなど最も「優秀」な機能を持つ遺伝子断片を検出した。
この断片はがん細胞の表面に現れるたんぱく質をつくる遺伝子の一部で、そこから、たった30個のアミノ酸からなる新物質を合成した。本体のたんぱく質自体には血管細胞を増やす作用はなかった。

タンパク質にはそれぞれ固有の機能があるわけですが、遺伝子の途中でちぎれた断片を埋め込んでみたところ、元々のタンパク質とは異なった機能を発揮することがあることがわかったという報告。

結果的には遺伝子断片からタンパク質の断片ができて、その断片が血管細胞を増やす機能を持っていたということなのですが、タンパク質にはドメインと呼ばれるある程度の構造単位があるのでその辺が切り出されているのではないかなとも思えますね。
ちなみに本文中には「通常、一つの遺伝子がつくるたんぱく質は一つだけで、別の物質をつくることはないとされていた。」とありますが、遺伝子の中のユニット(エクソンという単位)が組み合わせを変えてタンパク質を作るオルタナティブスプライシングという現象があることがよく知られてるので、その辺から着想を得たのかもしれない。

というか。1000万個パターンも断片を含んだ細胞を作ること自体、気の遠くなるような作業。しかもその断片について調べるなんてあり得ないような印象。いまのハイスループット化はここまで進んでいるんですね。微妙に異分野なのでむしろ結果よりもやったことの方に驚いた。
この記事じゃよくわからなかったから原文読もうと思ったんだけど、どこに出した論文なのか記事に書いてない。とりあえずそれくらい書いて欲しいな。

今後、この断片がどんな断片なのか解析が進むとおもしろそう。とりあえず1000万の断片の中で機能を持った割合と、機能を持つ場合に切れた部分がドメインの境界と一致してないとおもしろいな。

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