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ハエはどうして前肢を擦りあわせるのか。

なぜハエは手をスリスリするのか?

こんな問い合わせをいただきました。「味覚器官の密集する前脚を拭いている」とどっかに書いてあったのを見た記憶があるのですが、本当にそうなのかどうか?味覚器官は前脚だけでなく中脚や後脚にもあるし、味覚器のある足先だけでなく、もっとあちこちスリスリしているようにも見えます。

昨日に引き続きハエの話題です。手(前肢)を擦りあわせる動作は一茶の俳句に詠まれるほど有名なのですが、この動作の意味はなんだろうという話です。

Googleで検索してみると、その疑問の答として

これは、ハエの脚の先端に味覚を感じる感覚器官があり、そこのゴミを掃除しているからなのです。
三共消毒株式会社より

という「味覚を鋭敏にするための清掃論」のが一般的なようです。
しかし、最初に紹介したサイトでは「ハエ業界」の方々がその理由について、味覚を鋭敏に保つだけではないのではないかという視点からおもしろい議論を展開しています。

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ハエには炭酸水専用の味覚がある。

サイエンスニュース-ニュートン

アメリカ,カリフォルニア大学のフィッシャー博士らは,ハエの味覚器官の中に新たな神経である「E409」を発見した。この神経が反応する物質をさがすために,塩や酸味などのさまざまな物質を試した結果,ビールと酵母に大きく反応したという。ビールの中にあり,酵母がつくりだす主な物質はエタノールと二酸化炭素(CO2)だ。さらに調べると,E409は水中にとけこんだCO2(炭酸)に反応することが明らかになった。

ハエ

ハエが持つ味覚のひとつに「水に溶けた二酸化炭素」を味として感じるためのものがあることが明らかになったという報告です。少し前の論文なのですが、おもしろかったので。

味覚というと味を感じる感覚器ということなんですが、いくつかのセンサーの集合体として捉えることもできます。ヒトの場合であれば甘み、塩味、苦味、酸味、うまみと5種類あることが知られています。ハエにはこれまでに甘味と苦味を感じる遺伝子が同定されていますがそのほかにどんなものがあるのかわかっていませんでした。

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アリは自らの身を挺して仲間を谷の向こうに渡す

Hole-plugging ants let armies walk all over them

When a rampaging column of 200,000 army ants hauling prey encounters a gaping pothole, volunteers bridge it with their bodies so that comrades can walk over them at full speed until the day’s work is done, according to a new study.

列をなす20000匹の軍隊アリが獲物の運搬中に大きな裂け目に出会ったとき、自主的に自らの体を目一杯伸ばし橋にすることで同僚がその上を渡れるようにする。しかも1日の仕事が終わるまでずっと。このたび新しい研究によって明らかになった。

働きアリたちは列を作って獲物を捕りに行き、自分よりも大きな獲物を数匹で運ぶすがたはよく知られています。しかし、ただ獲物に向かって一直線なのではなく、時に献身的であるという報告です。

研究者らはパナマに生息するEciton burchelliiという「軍隊アリ」という名前でよく知られているアリを観察しています。
アリが獲物を前にして穴や裂け目と対峙したときに、それを避けて移動するのではなく、一部のアリが自分の体を橋にして仲間を渡らせるという「献身的」な行動を取ることがあるということがわかりました。

このように少数派が多数派をフォローするための行動を団体の一部がとるという証拠は非常に珍しいものだということです。おそらく昆虫ではということだと思います。
しかも、穴のサイズに合うアリが率先して橋になるという気の利いたことまでするという手の込みようです。

さらに人工的な穴の開いた橋を使って、献身的な行動の有無が生産性にどんな影響を与えているかを計測しています。これによって献身的な行動があることで26%も生産性が向上することが明らかになっています。

アリといえば列をなして獲物を運ぶことが有名で、アリ団子やフェロモンによる誘導などいろいろな工夫を凝らして効率的にエサを運ぶことが知られていますが、自らがエサに突撃するだけではなく、自分を殺して橋になるという行動にまで出ているとは思いもよりませんでした。

働きアリの割合が決まっている(働くアリと休んでるアリの割合が決まってて、働きアリをどかすと休んでたアリの一部が働くようになる)という話が以前にありましたが、この献身的な行動にもそんな法則があるのかもしれません。とすると、いったい何がそうさせているのかにも俄然興味がわきますね。

ゴキブリも「パブロフの犬」と同じ条件反射を学習できる。

ゴキブリも「パブロフの犬」と同じ反応…においで唾液

条件反射の実験例として有名な「パブロフの犬」と同様の反応が、ゴキブリにもあることが、東北大学大学院生命科学研究科の水波誠助教授らの研究で明らかになった。
水波助教授によると、哺乳(ほにゅう)類以外の動物でこうした条件反射が確認されたのは初めて。研究成果は、昆虫の脳機能の高さを示す一例として、英実験生物学誌2月号に掲載された。

パブロフの犬と同様にゴキブリにも条件反射を持つことがわかったという報告です。 これはほ乳類以外の動物で始めて観察された行動だというものです。

パブロフの犬と言えばエサの度にベルの音を鳴らすことを繰り返すだけで、ベルの音を聞くと食事を前にしたときのように唾液を垂らすようになってしまうという実験ですね。日常生活でも案外使ったことのある単語かも知れません。そのくらいポピュラですね。
この条件反射の刷り込みが哺乳類以外の動物、それもゴキブリで観測されたというのは興味深いのではないかと思います。

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