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消臭剤はどうして自身の香りを消臭しないのか。
- 2007-06-01 (金)
- 科学
でも不思議だなあ。トイレのいやなにおいは消されるのに、どうしていい香りは一緒に消えちゃわないのかな。
普段は気にしないけど、聞かれてみると少しだけ困ってしまう疑問かもしれません。
臭いは臭いの原因になる分子が鼻の粘膜細胞にある嗅覚受容体に結合して刺激として感じられます。消臭するためには臭いの原因分子が鼻に入らないようにする、もしくは原因物質が受容体に結合できない形にしてしまえばよいわけです。記事では、消臭の方式を4つに分けてまとめています。
- 消臭剤の成分と臭いの原因分子を化学反応させて分解する
- 活性炭に吸着させて分子の飛散を食い止める
- 臭いの原因分子を産生するバクテリアを死滅させる
- 良い香りでごまかす
分解させる方法では主にアンモニアなどのアミン系の化合物や硫黄の入ったメルカプタン類(チオール類)の2つに分けられます。アミン系の分解には酸塩基反応、ようするに中和反応を使って塩基性であるアミン類を酸性物質で中和してしまいます。
メルカプタンは生物が最も嫌う臭いともいわれているんですが、こちらは酸化還元反応を使って臭いを中和します。末端に持つ-SH基は酸化によって-S-S-結合(ジスルフィド結合)にする方法です。
活性炭などの吸着剤を使う方法は、そのままです。活性炭には数ナノメートル(10-9m)の穴が無数に開いていて、1gあたりの活性炭で1000m2ほどの表面積を持つといわれています。この無数の孔に臭いの原因となる分子を吸着させるわけです。吸着するときにはたまたま活性炭の表面に来た分子が孔に嵌るので消臭速度はそれほど速くありません。そのため、フィルタなど強制的に接触させることができる部分に多く使われています。
バクテリアの死滅は、臭いの生成元を絶とうという簡単なアイデアです。微生物と関係のある臭いとして身近にあるのは、生ゴミの臭い、生乾きの洗濯物の臭い、かび臭さなどよくある悪臭は微生物が生成しているといっても過言ではないので効果的です。微生物の死滅はアルコール殺菌などが効果的です。
脱線しますが、これは特殊な菌がいなければという仮定付きです。酒造りに使われる酵母はアルコール耐性を持っているし、超好熱菌と呼ばれる細菌は90℃の中でも生きてる。さらに放射線でも死なない、人の1000倍もの耐性を持っている菌も世の中にはいます。放射線耐性菌(Deinococcus radiodurans)は原子炉の中でも生きているという話です。
大きく脱線しましたが、最後の良い香りでごまかすのはおそらく数の理論だと思います。人間の知覚する臭いは嗅覚受容体に結合した分子の平均値に近いとされているので、良いにおいが多ければ悪臭は消えてしまうというコトだと思います。ただし良いにおいでも多すぎると刺激になってしまうので、気をつけないといけないでしょう。
最後に嗅覚受容体の話ですが、人間の場合ほかの受容体に比べて圧倒的に種類が多いといわれています。なぜなら嗅覚受容体は1種類でいくつかの臭い分子としか結合することができず、たくさんの受容体を組み合わせて臭いとして関知しているためです。
ヒトの染色体は23対ありますが11番染色体にコードされているほとんどの遺伝子が嗅覚受容体だといわれています。
というわけで消臭の仕組みを書いてきましたが、1や3の方法の消臭剤にはこのような成分+芳香成分が配合されています。その芳香成分は消臭とは無関係で、かつ分解もされないので作ってあるので良い香りは消えないというわけですね。しかし、ちょっと聞かれてこれだけ返答されたら引くだろうなあ。
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「第一印象は顔しか見てない」が科学的に証明された。
- 2007-05-14 (月)
- 生物
The face, not the body, attracts a mate
Body builders and gym buffs, look away now. It appears that the opposite sex is much more interested in your face than your bulging biceps or elegant figure, especially if you’re a man. At least that’s the upshot of the first study to assess how much faces and bodies contribute to someone’s overall attractiveness.
ボディビルダは顔をしかめる研究結果が発表された。異性を見るときにもっとも影響を強く及ぼすのは隆起した二頭筋でもすらっとした指でもなく、顔だったのだ。
異性の見た目を評価するときに、顔と体のどちらがどの程度影響を与えているかを調査した報告です。
この記事では簡単に体に比べて顔を見て全体の評価とする傾向があるというようなことが書いてありますが、原文(M. Peters et al., Animal Behaviour)では顔と体の個別の評価が全体の評価にどのような寄与をもたらすか調査したとあります。
具体的には複数の人間に異性の顔だけを見せる、体だけを見せる、全体を見せるという3パターンの露出を行い、それぞれの評価に相関があるかどうか調べています。つまり、顔と全体の評価に強い相関が見られて体の評価に相関が見られなければ全体の評価は顔の評価に依存する傾向があると考えられるというわけです。
結論として、研究者らは全体の評価を行う際に顔の評価と体の評価は互いに影響し合わないこと、全体の評価は顔の評価に依存する傾向があることを主張しています。特に女性が男性を見たときには顔の評価に依存する傾向が強いこと、男性が女性を見たときには体の評価も全体の評価に影響を与える傾向があることを認めています。
この研究は、これまで異性の見た目評価に関する研究で顔と体別々にどういう風に評価するかということをメインで考えていたが、それと全体の評価にどんな風に関係があるか。体と顔の評価に相関があるのかを調べた点が新しくて重要だと主張しています。
ところで、この調査は男女12名ずつで試験を行ったようです。この分野でこの人数が妥当なのかどうかちょっとわからないのですが、第一印象としては少ないように思えます。統計を取るならもうちょっと大人数でやってみて欲しいな。
結論として男は体も見るけど女は顔しか見てないというのは面白いですね。まずは顔。これは宇宙の真理かもしれません(笑)。それでも第一印象は顔しか見ないなんて面と向かって言われたらちょっとアレかもしれないっすね。
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メタボリックな体でも早死にはしなさそう。
- 2007-05-13 (日)
- 医療
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人と、そうでない人との死亡率にほとんど差はないことが、自治医科大学の調査でわかった。
年齢や喫煙、飲酒習慣などの影響を調整して死亡率を比較すると、メタボリックシンドロームの人の死亡率は、そうでない人の1・09倍で、統計的に意味のある差はなかった。
僕自身、お年頃なので高校からの友達にあったりすると「最近メタボリックでさ」なんて挨拶を交わすようになったりしています。さて、みんなが気にしているメタボリックシンドロームですが、実は寿命とは関係ないんじゃないかという調査結果が出たという報告です。
メタボリックシンドロームの定義は日本では以下のようになっているそうです。
腹囲の測定により代用し、男性85cm以上、女性90cm以上でありかつ、
高血糖 :空腹時血糖110mg/dL以上
高血圧 :収縮時血圧130mmHg以上か拡張期血圧85mmHg以上のいずれか、又はいずれも満たすもの
高脂血症 :血清中性脂肪150mg/dL以上か、血清HDLコレステロール値40mg/dL未満のいずれか、又はいずれも満たすもの
のうちいずれか2つを満たす場合
代謝症候群 - Wikipediaより
いわゆる生活習慣病予備軍、またはメタボリックシンドローム自体が生活習慣病として扱われています。
調査では全国2176人に対して8~11年間の追跡調査をしています。この追跡期間の間に男性79人、女性が58人が死亡。そのうち調査開始時点でメタボリックシンドロームだったのが男性7人、女性2人だった。このことからメタボリックシンドロームであった人の死亡率は、そうでなかったグループの1.09倍となって統計的に有意な差はなかったということです。
しかし、その死因に関しては虚血性心疾患や脳卒中など血管病での死亡がメタボリックシンドローム群では倍程度になっていたので、血管に対するダメージの蓄積はメタボリックシンドローム群の方が大きいといえそうです。
この記事では、追跡調査中にメタボリックシンドロームと診断されたものについての記述がないので、実際に死ぬ前までにメタボリックシンドロームになった、または調査中にメタボリックシンドロームを克服した場合などを考えて統計を取るべきかもしれません。
「ドロドロ血」も疾患との影響がはっきりしないのに一人歩きしていますが、それと似たようなものなのかもしれませんね。しかし、メタボリックシンドロームが血管に与える影響は大きいのでこの調査結果で安心しないで用心に超したことはないと思います。念のため。
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日照り続きのニューメキシコ州では洗濯乾燥機が生活必需品!
- 2006-07-05 (水)
- 雑学・知識
アメリカの南西部に位置し、日照率が75~80%に達するニューメキシコ州では、乾燥機なんて不用の物、なんてとんでもない。それどころか、乾燥機はなくてはならない代物なのだ。
梅雨時期で洗濯物は部屋干しまたは乾燥機のお世話に。なんて日々が続く季節です。 今日も各地で大雨だったようです。 さて、そんなことが関係ない年中日照り続きの地方では部屋干しも乾燥機も必要ないと思っていたわけですが、それがそうでもないというお話です。
コラムの舞台はアメリカはニューメキシコ州なのですが、日照率が75~80%だというのにも関わらず乾燥機が欠かせないアイテムだというのです。これには2つの理由があるそうです。
まず1つは乾燥地域であるために風に乗って日本ではあり得ないほどのホコリが舞って洗濯物が干しているあいだに汚れてしまうという点。
これだけならば部屋の中で干すなり、干し場を工夫することで回避できそうですが、問題はもう1つの理由だというのです。
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脂肪がやめられないのは味覚と脳内麻薬のせい?
- 2006-03-20 (月)
- 生物
摂取直後に「脳内麻薬」=つい油もの…快感感じてやめられず-仕組み解明・京大
ついつい食べてしまうラーメンやフライなどの油もの。高カロリーの油脂を多く含む食べ物がやめられない原因として、摂取直後に大量の「脳内麻薬」が分泌され、快感を感じる仕組みがあることを、京都大大学院農学研究科の伏木亨教授らの研究グループが18日までに、突き止めた。
油もの大好きというわけではない人でもフトどうしても食べたくなる揚げ物などの油もの。それは単純にあなたの好みというわけではないかも知れません。
カロリーが高い油ものを食べた直後に大量の脳内麻薬が脳内で分泌されることがわかったという報告です。そのために油ものを食べることは人間にとって快感につながり、食べたくなってしまうというわけですね。
同様に「食べると気持ちいい」という感覚が甘みでは確認されています。
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