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カフェインで活性化する海馬
- 2008-08-05 (火)
- 医療
北大:海馬の神経細胞、カフェインで増強 研究チーム発表 – 毎日jp(毎日新聞)
記憶や学習に重要な役割を果たす脳の「海馬」の神経細胞が、心筋の細胞が収縮するのと同じ仕組みで記憶を形成し、その働きがコーヒーなどに含まれるカフェインによって増強されることを、北海道大などの研究チームが明らかにした。

from Capture Queen ™
海馬は最近ではメディアへの露出も多くなってきていて、脳の中でも記憶を司ることは比較的有名なのではないかと思います。この海馬の働きがカフェインによって増強されることが明らかになったという報告です。
カフェインには筋肉を収縮させる働きがあることが知られていますが、これは小胞体という細胞小器官からカルシウムイオンが放出されるという現象が起こるためです。細胞内のカルシウムイオン濃度が筋肉(とくに心筋)の収縮シグナルになっているわけです。
今回の発見では筋肉が収縮するのと同じことが海馬でも起こり、細胞内のカルシウムイオン濃度が高まることによって神経細胞間の情報伝達が活発になったのではないかと考えているようです。
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動物はお腹がすくとテンションが高くなる
Hunger Can Make You Happy | LiveScience
Contrary to the moans of many dieters, being hungry may make you happy. Or, at least, it can be a serious motivator whose evolutionary intent was to help you find dinner instead of becoming dinner.

from Ali-PG
食欲を司るホルモンとして知られているグレリンという物質の本業は食欲増進ではなく、ストレスを解消することなのではないか。という報告です。
グレリンは1999年に国立循環器病センターの児島・寒川らにより発見されたホルモンで、視床下部に働きかけて食欲を増進させ、脳下垂体に働きかけることで成長ホルモンの分泌を促す役割を果たしていることが明らかにされています。
この報告によると、空腹時の方が血中グレリン濃度が高くなり、このグレリンの仕業で積極的でテンションの高い行動をとることができるようになるのだそうです。
たしかに満腹時にはあんまり動きたくないし、まったりしていたいと思います。考え事をするのは空腹時の方が良いなんていうヒトもいますね。そんな行動の仕組みがグレリンの濃度変化で説明できると言っています。
そんなのとっくにわかっていると思っていたんですが、わかってなかったんですね。
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プリオンタンパク質を分解する新しい酵素が見つかった
- 2008-01-15 (火)
- 医療
[異常プリオン 新分解酵素を発見 九産大の満生准教授 低温、短時間で作用] / 九州のトップニュース / 西日本新聞
牛海綿状脳症(BSE)などの原因物質とされる異常プリオンタンパク質を短時間で分解する酵素を、九州産業大工学部(福岡市東区)の満生慎二准教授(41)=応用微生物学=が見つけた。異常プリオン分解の研究は国内外で進められているが、低温、短時間で作用する酵素の発見はBSEや人のクロイツフェルト・ヤコブ病の治療薬などへの応用が期待され、海外の研究機関からも問い合わせがきている。

Holy cow!
Originally uploaded by bragur
狂牛病の原因となるプリオンタンパク質を分解する新しい酵素が発見されたという話題です。これまでにもプリオンタンパク質を分解する酵素は知られていましたが、この酵素(ナパーゼと命名されています)はこれまでに知られている分解酵素に比べ低温・短時間で効果を発揮するため狂牛病やクロイツフェルトヤコブ病の治療薬に応用を視野に入れているようです。
とはいえ、治療に使うためにはまだまだ改善が必要そうです。
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ピロリ菌が胃ガンを発症させる原因がわかった。
- 2008-01-09 (水)
- 医療
asahi.com: ピロリ菌から発がんたんぱく質 北大、マウスで実証 – サイエンス
人の胃にすみ着くピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)がつくるたんぱく質にがんを引き起こす働きのあることを、北海道大遺伝子病制御研究所の畠山昌則教授(分子腫瘍(しゅよう)学)らのグループがマウスの実験で明らかにした。今週の米科学アカデミー紀要電子版に発表する。胃がんなどを起こす仕組みの解明につながる成果だ。

ヘリコバクターピロリは胃ガンの原因になることで有名な細菌です。以前から有名だったと思うのですが、2005年にピロリ菌の発見者がノーベル賞を受賞して以来、CMなどを見ていてもピロリ菌という言葉を聞くくらい一般的な細菌に上り詰めたのではないかと思います。また日本人は罹患率が高く、40歳以上の7割以上が感染しているといわれていることも身近に感じる要因になっているでしょう。
これほど有名なピロリ菌なのですが、どのようにして胃ガンを発症させているのかについてはわかっていませんでした。ちょっと意外かもしれませんが、有名な現象でも細かい原因はわかっていないなんてことはよくあることです。
この記事では、ピロリ菌が分泌しているタンパク質が胃ガンの発症原因になっていることを突き止めたと報告しています。
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花粉症やアトピー発症のカギを握るタンパク質が同定された。
花粉症やぜんそくに朗報、発症関与の新たんぱく質発見 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
花粉症やぜんそくなどのアレルギー疾患の発症に関与する新たなたんぱく質を、理化学研究所の研究チームが発見し、3日の米科学誌「ネイチャー・イミュノロジー」(電子版)に発表した。
日本人の約3割は何らかのアレルギーに悩まされているとされ、このたんぱく質を制御することで、新たな治療法の開発が期待される。
アレルギーに関与しているタンパク質を同定したという報告で、このタンパク質は1型アレルギーと呼ばれるアレルギー反応に関係があることが示されています。I型アレルギーというのは花粉症やアトピー性皮膚炎などに代表されるいわゆる普通のアレルギー反応のことです。
I型アレルギーでは、例えば花粉症なら花粉を抗原として、抗原がたくさん体内に侵入するといつでも抗原が入ってきたときにたたけるように準備します。この状態を感作されているというのですが、このとき肥満細胞の表面に抗体(この場合は花粉に対する抗体)であるIgEがくっつきます。このIgEが抗原と反応して結合すると肥満細胞から離れ、肥満細胞からヒスタミンをはじめとする化学物質が顆粒として放出されます。これらの物質が神経を刺激したりして鼻水がでたりとアレルギーの原因になります。アレルギーを防ぐためにはこのヒスタミンの分泌を阻害すればいいわけです。これが抗ヒスタミン剤ですね。
前置きが長くなりましたが、今回の報告ではこのヒスタミン分泌の引き金としての役割を持つタンパク質を同定しています。
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